【NAB 2007 Vol.8】米アドビのプロダクトマネジメントディレクター、MSの「Silverlight」を語る！
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——16日に発表された「Adobe Media Player」について教えてください。
現在、Flashは世界で10億人のユーザに利用されています。Flash Videoは、Web上でビデオを見る時の標準になってきています。そのため、Flash Videoを再生できるプレイヤーをリリースすることにしました(※)。Adobe Media Playerは、ビデオを再生するほかに、2つのユニークな機能を強化しています。1つは、サービスブランドごとにプレイヤのデザインを変えられる機能です。プレイヤには、アドビのロゴは一切入りません。もう一つは、RSSフィードのサポート機能です。Flash VideoにRSSフィードをつけた形でWeb上に公開できます。例えば、YouTubeのようなコンテンツをFlash Media Playerの中に何百と登録し、チャンネルを切り替えるようにして視聴することができるのです。
※現行のFlashPlayerは、ActionSriptでFlash Video(FLV)を再生する指示を記述したプレイヤのインタフェース(SWF)を作らないと、FLV単体では再生できない。ただし、メーカー純正ではないプレイヤはいくつか存在する。
——マイクロソフトの新しい動画再生技術「Silverlight」についてどう思いますか？
この質問をしたのは、あなたが初めてですよ(笑)。Silverlightは、イミテーションだと思います。しかしながら、マイクロソフトのような巨大な企業がFlashに似たリッチメディアのインタラクティビティを提供する技術を出してくるということは、Flashを重要な技術だと認識していることの現れでしょう。この重要性が認識されたことはとても嬉しいことですし、マイクロソフトのような会社が市場に入って投資していくということもすごいことだと思います。Flashが持っているようなエコシステムを確立するには、かなりの時間を要しました。Silverlightは、まだ出たばかりの技術ですし、大きな存在になるまでには、まだまだ時間がかかるでしょう。Flashは、10億人のユーザが利用しているのですよ。
——脅威には感じないのでしょうか？
お金をたくさん持っているような大きな競合相手には敬意を持つべきだと思っています。私たちにとって一番重要なのは、世界中のモバイルユーザ、あるいはインターネットのユーザにウインドウズであれ、マックであれ、シンビアンであれ、より高い価値をお届けすることが重要なのです。そして、コンテンツクリエイターやコンシューマの人に、これを提供することが重要だと思っています。その重要なことをちゃんとやっていれば、Silverlightは怖くありません。具体的には、クリエイティブなツールやワークフローの仕組みが重要だと思っています。ですから私は、アドビのような会社に働いているのです。
《工藤めぐみ（たべらぶ）》
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