ワコム、新開発のタブレットPC向けセンサー・システム「G5」を発表——PC本体の軽量・薄型化に期待
IT・デジタル
ノートPC
注目記事

G5は、電子ペンでディスプレイをタッチして操作するタブレットPC用のテクノロジー。特徴は、電磁誘導方式センサーの信号出力が従来に比べて50%以上向上した点と、センサーの重さと厚みをそれぞれ約50%削減した点があげられる。
信号出力の向上は、センサー背面に付着するバックプレートに新しい基板材料を採用したことで実現。これにより、センサーが外部から受ける電気的なノイズの干渉を受けにくくなる。また、電子ペンの動きを検知できるディスプレイからの距離が高くなり、ペンの操作性が向上する。
センサーの軽量・薄型化は、パーツの小型化や、ディスプレイとセンサーの実装方法を簡素化したことで実現した。これにより、ディスプレイモジュールの軽量・薄型化が可能になり、タブレットPC本体の軽量化やコスト削減を期待できるという。また、ペン入力操作機能をもつ携帯端末や電子ペーパーなどの電子機器にも応用が可能だという。
またG5は、電子ペンだけでなく、指でタッチするPCの入力操作にも対応。抵抗膜方式タッチセンサーなどと組み合わせての利用が可能で、電子ペンと指による入力操作機能をもつ軽量・薄型のPCの開発も期待できる。
G5の主な仕様は以下のとおり
・センサー本体の重量:約40g(12.1型ワイド液晶用)
・センサー本体の厚さ:約0.35mm
・読み取り可能な高さ:5〜14mm
《》
特集
この記事の写真
/