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au、夏の新モデルでこだわりを豊かにする携帯電話を目指す

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KDDI執行役員 コンシューマ事業統括本部長 高橋誠氏
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 KDDIは都内のホテルにおいて、夏商戦向けau携帯電話の新モデルに関する発表会を開催した。発表会には執行役員 コンシューマ事業統括本部長 高橋誠氏が登壇し、新端末のラインナップや新サービスについての紹介を行った。

 冒頭で高橋氏は「auはこれまで、新しい機能やサービスを提供させていただいてきたが、新しい機能やサービスが多くなりすぎて“ケータイは何でもできる”という利便性の枠を超え、若干お客様に対して不親切であっただろうと感じている」と語り、「これからのauはユーザのライフスタイルの支援、ユーザの利用シーンや趣味、関心事などを強く意識して、ユーザのこだわりを、もっと豊かにしていきたいと思っている」とした。

 これを踏まえて、今後のコンセプトとなる「私が主役」というキーワードと、ライフスタイルをサポートする商品ラインナップの考え方となる、「充実のワンセグラインナップ」「ブランドとのコラボ×ケータイ」「ケータイ×ライフスタイル」の3つの言葉が紹介された。

 ワンセグについて、高橋氏は、auではワンセグ機能を搭載した既存14機種と、夏モデル7機種を合わせた計21機種がラインナップとして用意されている事や、auの端末の購入の決め手となったのがワンセグ機能搭載であること、ユーザアンケートでauがワンセグの放送サービスに積極的であるという評価を得ているといった事が紹介された。

 そして夏モデルのワンセグ搭載モデルは、利用シーンにこだわり「ウォータープルーフ・ワンセグ」「スリムワンセグ」「ハイパフォーマンス・ワンセグ」の3つのカテゴリを切り口として、7機種が市場に投入されることが紹介された。

 ウォータープルーフ・ワンセグは、入浴中の「ながら見」を代表的な利用シーンとし、防水機能が装備された端末。スリムワンセグはその名の通り、デザイン重視のスリム端末にワンセグ機能が搭載されたもの、ハイパフォーマンス・ワンセグは大画面液晶の搭載や、大容量バッテリを採用することで長時間のワンセグ視聴が可能なものだ

 なお、ウォータープルーフ・ワンセグとなるのはW53SA(三洋電機)、W52CA(カシオ計算機)の2機種、スリムワンセグはW52SH(シャープ)、W53T(東芝)、W52SA(三洋電機)の3機種、ハイパフォーマンス・ワンセグはW54T(東芝)、W52H(日立製作所)の2機種という構成となる。

 ブランドとのコラボ×ケータイの項目で紹介されたのは、オーディオプレーヤとケータイのコラボレーションで、2世代目の製品となる「ウォークマンケータイ W52S(ソニー・エリクソン)」と、本格的なデジタルカメラとなる「EXILIMケータイ W53CA(カシオ計算機)」の2機種。W52Sは2GBのメモリを内蔵し、最大110時間の音楽再生が可能なほか、内蔵のFMトランスミッタにより、車のFMラジオに音楽を飛ばし車内のスピーカで音楽が楽しめる。W53CAは515万画素のカメラ機能を搭載した端末で、カシオ計算機のデジタルカメラ「EXILIM」の高画質化エンジンを携帯電話向けにアレンジして搭載している。

 そのほか紹介されたのは、「スリム・スタイリッシュ ラインナップ」となるW52P(パナソニックモバイルコミュニケーションズ)、W53S(ソニー・エリクソン)、W44K II(京セラ)の3機種と、「スリム・スタンダード ラインナップ」となるA5526K(京セラ)、A5527SA(三洋電機)、簡単ケータイ A5528K(京セラ)の3機種。なお、夏モデルは6月上旬より順次発売が開始されるとのこと。

 ケータイ×ライフスタイルでは、新たに開始されるサービスについての紹介が行われた。最初に紹介されたのはGPS機能の強化に関するもので、携帯に保存されている地図データとGPSから取得した位置情報だけで、ナビゲーションが可能となった。ナビゲーションサービス「EZナビウォーク」や「EZ助手席ナビ」の場合、地図データは通信回線を通じてサーバから取得していたのだが、新機能により携帯電話本体に保存されている地図データの使用が可能となった。これにより、例えば近くに基地局がない山林地帯や、海の上でもナビゲーションサービスが利用できる。

 このGPS機能の強化に伴い、新たに開始されるのが「災害時ナビ」。万が一、災害に直面しても、GPSと携帯にプリセットで用意されている日本全国の広域避難所、駅、主要道路情報を利用し、最寄りの避難所までの移動を支援してくれる。また、勤務地から自宅まで、あらかじめ決めておいた集合場所へ移動するためのルート付き詳細地図が作製できる帰宅支援マップ作成機能が有料サービスとして提供される。そのほか、GPSと観光ガイド、グルメマップ、アウトドア情報を連動させた「EZガイドマップ」、マラソンランナー向けに、走行距離や走行ルートを記録できる「GPS RUN」といったサービスについても紹介が行われた。

 コミュニケーション系のサービスとして紹介されたのは、FeliCa 2.0対応の携帯同士を近づけることで、メモやプロフィール、カメラで撮影した画像や著作権保護されていないファイルを相手に送信できる「Touch Message」、デコレーションメールを添付ファイルとして送信し、受信した相手は待ち受け画面や、受信メール一覧に表示されているアイコンを見ることで、相手の気持ちがわかるという「ラッピングメール」など。ラッピングメールは対応端末以外の環境(他キャリアの端末も含む)でも内容を見ることができるが、その場合は、サーバに保存されている内容をユーザが見にいくこととなる。

 ケータイ×ライフスタイルの最後に紹介されたのは、ファッションブランドや雑貨ブランドとのコラボレーション「mobile fashion」に関するもので、各ブランドがデザインした携帯ストラップや携帯ケースなどのアクセサリ、壁紙やアイコンなどをカスタマイズできる「EZケータイアレンジ」、待ち受けフラッシュを「auショッピングモール mobile fashionコーナー」を通じて提供するというもの。アクセサリの販売は6月14日から(対象はEZ WIN、EZ webmuliコース対応機種ユーザー)、デジタルコンテンツは6月14日から7月31日まで提供が行われる予定となっている。

 最後に来場者から「他キャリアへ、どう対抗していくか」という質問に対して高橋氏は「夏モデルについてはワンセグが中心だと考え、7機種の投入を行う。端末プラットフォームも整備され開発コストも抑えられてきており、ワンセグが展開しやすいことから、今回の中心となっている。また、紹介したコンセプトの通り、サービスで追いかけていくのは、違うと思う。今回のような新しいアプローチをしていくことで、auの色を出していければと考えている」と語った。

《青木聡史》

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