実装密度2倍、低消費電力、NECのデータセンター専用サーバ
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「Express5800シリーズ」は、国内のx86サーバ市場で高いシェアを持つ製品群で、今回投入されるiモデルはデータセンター（iDC）に特化したモデル。iDC各社の声を反映し、低消費電力かつ省スペース設計を実現した。SaaS（Software as a Service）が注目される中、iDC需要はますます高まると見られ、製品とサポートの両面でiDC市場の拡大を目指す。
iモデルの4機種のうち「Express5800/i110Ra-1h」「Express5800/i110Rb-1h」の2機種は、CPUにそれぞれ「Pentium Mプロセッサー」および「Core Duoプロセッサー」を採用。NEC クライアント・サーバ販売推進本部 本永実 氏によると、「Webコンテンツや携帯サービスの処理は、実はPentium Mが適している。実際、ベンチマークテストを行ったところ、Pentium Mが最もよい結果を出した」ということだ。幅広い用途に使用可能な同シリースのスタンダードサーバよりも放熱が少なく、また最大約60％の消費電力削減を実現、奥行きは1Uサーバの半分のハーフサイズを可能にした。
またリモート管理機能として、3機種に「EXPRESSCOREエンジン」を標準搭載した。これにより、遠隔地の管理用PCから電源ON/OFFやダンプ出力が可能になり、また遠隔操作はOSの種類や稼動状態に関係なく行うことができる。
このほか、標準で3年間のパーツ保証およびオンサイト保守を提供する。
「Express5800シリーズ/iモデル」の投入に併せて、「LinuxサービスセットLite」を商品ラインナップに加える。Red Hat Enterprise Linux v.4 ESに3年間のRed Hat Networkサブスクリプションを添付し、従来の3割の価格で提供。「Express5800/i120Rg-1」には、「LinuxサービスセットLite」をプリインストールしたモデルも用意する。
また、iDC/xSP事業者を対象としたハードウェアコンサルティングサービス「Express5800 iDCビジネスサポートセンター」も6月1日より開設する。導入前のインフラ選定を支援するほか、希望するOSやアプリケーションのプリインストール（キッティングサービス）や、筐体などのカスタマイズ（ライトカスタマイズサービス）に応じる。Express5800シリーズは設計・製造ともに国内で行われており、こうしたカスタマイズ対応が短期間で可能という。
新製品の構成と価格は以下の通り。28日より出荷を開始し、2008年には15,000台の販売を目指す。
■Express5800/iモデル
○Express5800/i110Ra-1h（82,800円〜）
Pentium Mプロセッサー740（1.73GHz）/Pentium Mプロセッサー760（2GHz）、512MBメモリ、ディスクレス
○Express5800/i110Rb-1h（138,000円〜）
CoreDuoプロセッサーT2500（2GHz）、512MBメモリ、ディスクレス
○Express5800/i110Rh-1（149,000円〜）
デュアルコアXeonプロセッサー3040（1.86GHz）、512MBメモリ、ディスクレス
○Express5800/i120Rg-1（230,000円）
デュアルコアXeonプロセッサー5110（1.60GHz）/低電圧版デュアルコアXeonプロセッサー5148（2.33GHz）、1GBメモリ、ディスクレス
○Express5800/i120Rg-1 Red Hat Enterprise Linux v.4 ES プリインストールモデル（355,000円）
デュアルコアXeonプロセッサー5110（1.60GHz）、1GBメモリ、ディスクレス、Red Hat Enterprise Linux v.4 ESサブスクリプション3年間, 2インシデント
■Linuxサポートサービス
○サービスLite（150,000円）
Red Hat Enterprise Linux v.4 ES サブスクリプション3年間, 2インシデント
《柏木由美子》
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