NEC、NTTのNGNフィールドトライアルに5つのサービスを追加しデモを一般公開
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NECブロードバンドソリューションセンター(品川)で展示されるサービスは、企業−個人間連携として「高品位トリプルプレイサービス」、「パソコン向け高画質映像配信実験」の2つ。また、企業間や企業内の連携サービスとして「ユビキタスデスクサービス」、「企業内データセンタ活用NGN対応サービス」、「放送局向け映像伝送サービス」の3つがある。
「高品位トリプルプレイサービス」は、大画面テレビでWeb/テレビ電話/高画質映像を同時に提供するトリプルプレイ連携サービス。デモでは、NECのセットトップボックス「FineStream」に接続されたテレビを使って、旅先の紹介を映像で見たり、離れた場所にいる友人や旅行会社にテレビ電話で相談した後、Webからツアーを予約するといったりしたサービス例が紹介された。
「パソコン向け高画質映像配信実験」は、NECビッグロープのPC向け動画ポータルサイト「BIGLOBEストリーム」の高画質映像配信実験。QoSにより、PCに向けたハイビジョンクラスの映像を安定して配信できる。個人を対象とした一般モニター向けフィールドトライアルでは、東北新社やIMAGICAプログラミングらが提供する映像を配信。ユーザインターフェースには、Windows VistaのWPF(Windows Presentation Foundation)が採用されている。
「ユビキタスデスクサービス」は、NGNのQoSを活用した多地点Web会議や、H.264/AVCによるハイビジョンクラスの映像配信、リモートオフィス環境での業務データ共有からなる、オフィスワークを支援するサービスである。
「企業内データセンタ活用NGN対応サービス」は、NGNトライアルで小売店支援システムの実証実験を行っているサービスで、次世代のワインショップをイメージしたデモが紹介される。顧客が選んだワインボトルのバーコードを読み取ると大画面にワインの紹介映像が流れたり、POS端末での精算時にポイント残高を画面表示するといったりした顧客情報とPOSデータの連携や、テレビ電話で遠隔地にいるソムリエに相談するといったサービスが紹介された。
「放送局向け映像伝送サービス」は、中継現場−放送局間などでハイビジョン映像を伝送するサービス。従来のテープ搬送による破損や紛失を防止し、放送品質の映像をそのまま伝送可能できる。
NECは、NGNをネットワークの領域に限定せず、企業が消費者へサービスを提供していくための共通基盤として、ITとネットワークの両方を融合した領域と考え、NGN関連ビジネスのすべての事業領域に対して取り組んでいくとしている。NGNビジネスにおけるNECの優位性について、NECの執行役員常務である谷岸一善氏は、「キャリア様と一緒にインフラ構築を進めることでNGN技術を先取りでき、またそれをマルチキャリアでやっていけることがNECの有利。またコンシューマ向けにはNECビッグローブと連携した展開ができる」と語った。
それぞれのデモ展示は、実証実験を通じて2〜3か月後にはブラッシュアップされるという。なお、大阪市中央区のOBP(大阪ビジネスパーク)内にある「NECブロードバンドソリューションセンター(関西)」においても、6月中に「ユビキタスデスクサービス」と「高品位トリプルプレイサービス」のデモ展示が開始される。
《柏木由美子》
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