日本アバイア、企業向けFMCアプリ新製品を発表
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日本アバイアは、企業向けテレフォニーなどの分野で世界1位のシェアを誇る米アバイア・インクの日本法人。日本国内でもPBX(構内交換機)/ACD(自動着信分配)市場で7年連続1位となっている企業である。
今回提供が開始されたAXM 4.2は、同社のIP-PBXアプリケーション「Avaya Communication Manager」(以下、ACM)にアクセスする機能を有しており、そのIP-PBX配下にあるオフィスの固定(IP)電話機が提供する電話機能を、携帯電話網および企業内無線LANの両環境にも提供するアプリケーションだ。AXM 4.2を使うことで、電話の発着信や保留、転送、電話会議といったオフィスの固定電話と同様の機能を携帯電話でも利用できるようになるというわけだ。また、固定電話のダイヤルイン番号をパーソナル番号として使用し、固定電話にかかってきた電話を携帯電話で受けたり、携帯電話の番号を通知せずに顧客に電話をかけたりするといったことも可能になる。
そのほかAXM 4.2は、携帯電話、IP電話、IPソフトフォンなどでの切り替えがスムーズなのも特徴のひとつ。AXM 4.2を使用すると、携帯電話の着信もACM経由で行われるので、携帯電話網と無線LAN間での切り替えが可能となり、通話中でも途切れることなく携帯電話、IP電話、IPソフトフォンなどそれぞれをスムーズに切り替えることが可能だ。具体的には、社内の無線LAN内線モードで通話中に圏外の社外へ移動する場合や、外出先から戻ってきた逆の場合も通話しながらボタン操作ひとつで切り替えられるため、かけ直したり長時間待たせたりする必要がないのである。
また、国際電話の通信費を抑えられることもポイントのひとつだ。無線LAN配下からの発信は内線電話として、携帯電話網配下からの発信は国内通話として1度ACMに入り、ACMから格安なIPコールなどで海外に通話するという仕組みだ。社内においてもメモリ機能の便利さなどから、携帯電話を利用することがあるが、見かけ上は携帯電話を使っていても、利用している回線は固定電話のIP電話網などなので、通信費を節約できるメリットがある。
そして、AXM 4.2がソフトバンク製の携帯電話に対応していることから、ソフトバンクモバイルの法人事業統括部ビジネスマーケティング部部長の白石美成氏も出席。同氏は、「AXM 4.2の提供開始を歓迎します」とコメントした。また、「ホワイトプラン」や「Wホワイトプラン」と組合せることで、コストメリットが高くなることなどを強調。また、携帯電話市場は個人の消費が頭打ちになりつつあるので、今後はE61のようなスマートフォンに、ビジネス用途の掘り起こしが期待できる、と語った。
《デイビー日高》
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