マイクロソフト、アドビ市場に本格参入!——Microsoft Expression Studioを7月13日に発売
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『Microsoft Expression Studio』に含まれる各製品は今年1月17日に発表済み。Windows Vistaでユーザーにグラフィカルな操作環境を提供したマイクロソフトが、開発レベルにまでGUI環境を拡大し、さらなるビジュアルアプリケーションの開発環境を提供する。Expression Designの単体発売はないが、他の3製品は単体での発売も行われる。
・Expression Blend
ビデオ、3DCG、ベクタグラフィック、テキストやアニメーションなどの素材を組み合わせてユーザーインタフェースをデザインするツール。Microsoft Visual Studioを同梱。単体版予想価格は6万5940円。アカデミックパックは1万2290円。
・Expression Web
Webサイトの構築とCSSレイアウトを設計する。XML、ASP.NET、XHTML を介してVisual Studio との連携する。Webサイトのデザインだけではなく、Webベースのアプリケーションの開発までサポートする。現在発売中で単体版予想価格は3万9690円。
・Expression Media
100種類以上のファイル形式に対応する素材管理ツール。ファイルの確認や検索、バッチ処理を効率化する。SMPTEで規格化されているVC-1 CODECをサポートしたExpression Media Encoderを内蔵する。単体版予想価格は3万9690円。アカデミックパックは1万0290円。
・Expression Design
Windows アプリケーションやWebアプリケーションで使用する素材のデザインツール。XAML(Extensible Application Markup Language)形式を含む様々な形式を出力可能。この製品は単体発売が無く、入手するには『Microsoft Expression Studio』を購入する必要がある。
それぞれの製品はアップグレード版もリリースされる。アップグレードの対象となる製品は広範囲で、Microsoft Visual Studioのすべてのバージョンについて、パッケージ、プレインストール、ダウンロード版だけではなく、バンドル製品も対象となる。『Microsoft Expression Studio』については各単体製品からもアップグレード可能。また、Expression Mediaについては、Microsoftが買収した英国iVIEW Multimedia社のiVIEW Media Pro 3をベースに開発されたため、同製品のユーザーは無償でExpression Mediaへアップグレード可能だ。
なお、『Microsoft Expression Studio』に含まれる各製品は米国Microsoftが4月に発表したWebベースの動画再生技術『Microsoft Silverlight』に対応したコンテンツも作成できる。ただしMicrosoft Silverlightはまだベータ版で仕様が確定していないため、現段階でMicrosoft Silverlight正式版には完全に対応していない。Microsoft Silverlight正式版がリリースされる頃には『Microsoft Expression Studio』サービスパックが提供されるとのこと。
製品を紹介したマイクロソフト株式会社 デベロッパービジネス本部 業務執行役員本部長の市橋暢哉氏は「今まで他社が独占していたWeb/アプリケーションデザインの分野に参入する。そのための戦略的価格とアップグレード施策を実施する。やるからには一定のシェアを獲得する」と抱負を語った。
《杉山淳一》
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