「Penryn(ペンリン)」は1年で65nm製品の出荷数を上回る——インテルがクライアント・レギュラー・アップデートで発表
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インテル代表取締役共同社長の吉田和正氏が、年内の量産開始が予定されている45nmプロセスのCPU、開発コードネーム「Penryn(ペンリン)」について説明。「Penrynは、次世代コンピューティングを可能していくベースになると期待している。単に微細化技術を進めるだけではなく、エンドユーザーのニーズも組み込んでいかなくてはいけない。(Penrynの登場により)満足度の高いユーザーエクスペリエンスが実現する」と語った。
45nmプロセスの対応工場は、オレゴン、アリゾナ、イスラエル、ニューメキシコ。45nm製品の量産に向けての体制を立ち上げ、今年の後半には量産が開始されるという。吉田氏によれば「来年の今頃には、45nmと65nmのクロスオーバーが起こる」としている。1年ほどで、現行の65nm製品と出荷比率が逆転するということだ。
また、微細化によって実現するプラットフォームの広い拡張性について説明。従来のデスクトップおよびノートPCに加えて、ウルトラモバイルPCや「MID(モバイルインターネットデバイス)」などの小型端末に展開していくという。45nmの微細化技術により、フルスケールのインターネット環境を小型端末にも展開していけるとしている。吉田氏は「インターネットは、好きなデバイスで好きなように使えることが大切」と語る。MIDにおいては、ハイビジョン映像を扱えるような環境と、豊富なインターネットの接続形態の実現を目指している。
さらに、MIDによって実現するモバイルインターネットの接続形態として、インテルが推進するWiMAXについても触れた。総務省が提示した免許方針案における基本方針について賛同する姿勢を強調。「どこの事業者がWiMAXの免許交付を受けるにしても、インテルはエンドユーザーのベネフィットを最優先に考える」(吉田氏)としている。
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