BlackBerry日本語対応版が登場!——ハードはそのまま、ソフトは完全日本語版
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価格はサーバ用ソフトと端末20台の組み合わせで45万円から。サーバハードウェアや運用サポートを含めたインテグレーションパッケージで100万円からの見積もりとなる。
BlackBerryシリーズは通信機能を内蔵した小型携帯情報端末で、35ボタンの英語キーボードを備える。電子メールの着信をリアルタイムに通知する「プッシュ型メール配信システム」が特徴。業務用アプリケーションも搭載可能で、カナダの調査会社Ipsos-Reidによると「通勤や移動時間などで無駄にしてきた年間あたり250時間を有効活用でき、業務効率を38パーセント改善する」という。
セキュリティも強力で各国の政府機関や軍事機関にも採用されている。サーバ側から端末を制御可能で、電話機能の停止、Web閲覧の禁止など200以上の設定が可能。情報を守るために「端末側が一定時間操作されない場合はサーバの命令ですべての情報を端末から消去する」という荒業も可能だ。
今回日本語対応となったBlackBerry8707h端末はドコモが昨年9月に発表した機種と同じ。ハード側に変更点はなく、カメラ機能は搭載していない。BlackBerry Device Softwareを4.2.0から4.2.2にアップデートすると日本語に対応する。4.2.2では日本語対応の他に、セットアップウィザードが追加され、BlackBerry Messengerがプリインストールされる。また、アルファベットのスペルチェック機能が搭載されている。
メーラ、ファイルビューア、スケジューラ、アドレス帳、メモ帳、計算機、Webブラウザなど主なアプリケーションも日本語化された。アドレス帳には会社名や名前にふりがなの欄も追加されるなど、日本語環境に合わせた改良も施されている。日本語入力システムはオムロンソフトウェアの「wnn」のエンジンを採用し、ローマ字入力はもちろん、予測変換、次文節予測、学習機能がある。辞書は20万語以上を搭載する。
BlackBerryの日本語対応は8707h端末のみに留まらない。サーバ管理ツール、PC用端末管理ソフトウェアも日本語化された。サーバはマネージャやインストーラのインターフェースが完全に日本語化されたほか、シフトJISのエンコーディングに対応する。端末に合わせてふりがな機能の同期も可能。業務システムの「Microsoft Exchange」「Lotus Domino」とも連携する。PC用ソフト「BlackBerry Desktop Software」はインターフェースとインストーラの日本語化のほか、ふりがな機能が追加された。また、各言語共通の追加機能として、デバイスの切り替えウィザードを搭載。Windows Vista、Outlook2007に対応した。
BlackBerryは現在、北米、欧など世界120か国で270キャリア以上がサービスを提供し、900万人以上が利用する人気商品だ。日本ではNTTドコモが昨年9月からFOMA端末として英語版を販売している。これは日本に支社を置く外資系企業からの強い要望によるもので、当時から日本語版を望む声も多かった。NTTドコモではBlackBerry8707h日本語版について、数万台規模の普及を見込んでいる。
なお、NTTドコモは明日、7月18日から20日まで東京ビッグサイトで開催される「ワイヤレスジャバン2007」に8707h端末を出展する予定。実機を見たい人はドコモブースへ!
《杉山淳一》
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