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【ワイヤレスジャパン2007 Vol.8】浜松ホトニクス、ビル間通信を実現するデジタル光無線システムの新製品

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ブースに設置されていたデジタル光無線システム
ブースに設置されていたデジタル光無線システム 全 6 枚
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 浜松ホトニクスは、デジタル光無線システム「PHOTOLINER」を展示し、ブース内でデータ伝送のデモを行っていた。同社のPHOTOLINERシリーズは最大通信速度や通信距離の違いにより数種類をラインナップする。説明にあたったスタッフによると「企業のビル間のネットワークをつなげる」用途などに使われるということ。デモに使われていたのは新製品「PHOTOLINER-G (中距離タイプ C10370)」で最大通信速度1.25Gbps、最大通信距離2kmでギガビットイーサネットに対応しているモデル。同製品をブースの両サイドに向かいあわせるように設置し、ビデオカメラおよびDVDの映像をMPEG2、MPEG4に圧縮してストリーム再生していた。試しに向いあった機器の間にパンフレットを差し出して光を遮ってみたが、当然のことながら映像は止まってしまった。

 「通常はキャリアの有線サービスとか電波無線を使ってLANの接続をする、もしくは物理的にファイバーを引いてしまうということがある。しかし、実際にファイバーを引こうとした場合に公道や河川を挟んでいるとなかなか自前では引けない。無線ではスピードに欠点がある。その点、メタルを光に変換して飛ばすこの機械を使えばネットワークのボトルネックをなくし、ギガビットでビル間接続ができる」「一般的には100BASEや1000BASEのLANスイッチを使っていると思うが、このシステムをそのまま繋げていただくことが可能だ」

 PHOTOLINER Gシリーズはポートの違いによりイーサネットタイプとファイバータイプが用意されているという。イーサネットは主に屋内や屋上設置にはファイバータイプをすすめているという。

 自然環境の影響はうけないのだろうか?
「車のライトを思い浮かべていただくと話は早いかもしれない。霧のなかでは光が拡散して減衰してしまう。天候の影響はうけるが、この機械の場合、相手側さえ見えていれば通信できなくなるということはない。ただし、山間部の濃い霧の場所などでは2000mの通信距離が300mに落ちてしまうことはある」
 
 ブースに用意されていた同社の製品導入事例では世田谷区の学校、京都産業大学の例が掲載されていた。世田谷区では中学校の屋上に設置することで学校間の接続に、京都産業大学では総合体育館と情報システムの拠点である情報センターを結ぶネットワークとして採用されているという。

《RBB TODAY》

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