「リネージュ」を標的とした不正プログラムを確認、シーケンシャル攻撃にも注意——トレンドマイクロ7月度ウイルス感染被害レポート
エンタープライズ
その他
注目記事
-
【デスクツアー】真似したい自宅デスク環境一挙公開!
-
脅威の種類が増加、この夏は暑中見舞いメールに注意?〜フォーティネットウイルス対策レポ
-
2007年7月はMal/IframeとMal/ObfJSが引き続き流行〜ソフォス調査

7月度の最多被害は「BKDR_AGENT」(バックドア)によるもので54件に上った。そして2位に「TSPY_GAIN」(トロイの木馬型)が新規に登場、被害件数40件が報告された。1位のウイルス被害は3か月連続で100件未満であり、数多くのウイルスに被害が分散している傾向が継続していることが見て取れる。
ワースト10のうち、1種が新登場(TSPY_GAIN)、5種が圏外からのランクインとなっており、ウイルスの流行の移り変わりが激しい様子もうかがわせる。なお7月のウイルス感染被害の総報告数は、6月(4799件)に続き3か月連続の減少となる4445件となった。
6月はイタリアを中心にヨーロッパ地域において大規模なWeb経由の攻撃が確認されたが、7月は日本国内においても同様の事例が確認された。9位の「TSPY_LINEAGE(リネージュ)」において、悪意あるWebサイトから自動的にダウンロードするコードが埋め込まれた被害が発生している。
この不正プログラムは、感染PCがオンラインゲーム「リネージュ」のWebサイトにアクセスした場合に、キーロガー機能によりIDやパスワードなどの情報を不正に取得するものだ。この事例では、不正プログラムは単体で、かつ特定のオンラインゲームを標的にしていたが、今後はイタリアで発生した事例のように、複数の不正プログラムを連鎖的にダウンロードさせる「シーケンシャル攻撃」の頻発が日本でも予想されるとのこと。レポートでは「URL情報をベースにした対策やWebサイトの安全性を評価するツールの活用」が望ましいとしている。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/
関連ニュース
-
脅威の種類が増加、この夏は暑中見舞いメールに注意?〜フォーティネットウイルス対策レポ
エンタープライズ -
2007年7月はMal/IframeとMal/ObfJSが引き続き流行〜ソフォス調査
エンタープライズ -
マルウェアサイトが急増、感染サイトはApacheがトップ、国別では中国が半数以上——ソフォス上半期セキュリティ脅威レポート
エンタープライズ -
「ノートン・インターネットセキュリティ 2008」、日本では初となるパブリック・ベータ版の公開
エンタープライズ -
シマンテック、一元管理コンソールで企業のセキュリティを強化できる「Symantec Endpoint Protection」を発表
エンタープライズ