日立、360度から立体映像が見られるディスプレイ技術——持ち運び可能な小型化を実現
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今回発表されたのは、360度どこからでも見える立体映像ディスプレイ技術で、シンプルな構造を採用したことで持ち運びが可能なほどの小型化を実現した。液晶ディスプレイの画面上に多角錐形の鏡を逆さまに置いた単純な構造。複数方向から撮影した被写体の映像を1枚の画像に合成してディスプレイに表示し、多角錐形の鏡を通して見ると、目の前に物体があるような立体映像を見ることができるという。
同社の立体映像技術としては、2004年に360度立体映像ディスプレイ「Transpost」を発表している。Transpostは、回転するスクリーンに、複数方向から撮影した映像をプロジェクタで投映する方式を採用。特殊なメガネなどを必要とせずに立体映像が見られるため、大きな反響を呼んだ。Transpostは据え置きでの使用を想定して開発された。
その後、立体映像を気軽に利用できるようにするために、小型化する技術の開発が進められてきた。今回、回転機構を搭載しないシンプルな構造を開発。12型の液晶ディスプレイを用いて、12方向からの映像を映し出せる装置を試作した。映像の表示サイズは幅2cm、高さ4cmで、360度から立体映像を見ることができ、ディスプレイ装置のサイズは幅20×高さ10×奥行き20cmで、重さ1kgという小型化に成功した。
この技術の開発により、顧客先で商品デザインを立体映像で紹介したり、学校の授業で博物館などの展示物を立体映像で観賞できるなど、360度立体映像を身近なところで気軽に利用することが可能になるという。
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