100V電源OK、サーバからストレージまで統合の第三世代ブレードシステム——日本HP
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事業戦略について説明した同社のエンタープライズ ストレージ・サーバ統括本部 インダストリー スタンダード サーバ製品本部 本部長の上原 宏氏は、同社のブレードサーバ事業は堅調で、「ブレードサーバは急速に浸透しつつある」とする一方、「中堅・中小規模のユーザーでは30%のユーザーがブレードの必要性を感じてはいるものの導入を躊躇っている」という。
ユーザーがブレード導入を躊躇う理由は、「エンクロージャの規模が大きすぎ、高価すぎ」「200V電源を必要とする」というところにあるという。そこで、c3000は中堅市場で使いやすい手頃なサイズとして、6Uで最大ブレード数8枚とし、100V電源を前提に設計されたと紹介した。
続いて製品の詳細説明を行なった同社のプロダクトマーケティング部 プロダクトマネージャの山中 伸吾氏は、c3000の最大の特徴として新開発された電源ユニットを挙げた。同氏によれば、「オフィスで利用される電源として100V環境が一般的なのは日本と北米、台湾のみ」だそうだ。局地的な需要ではあるが、幸い北米も同じ状況であることから、今回の開発が実現したという。供給電力を維持しつつ電圧を半分にすると、電流量が2倍必要になるのだが、電流が増えると交流/直流の変換効率が低下するため、従来は100V電源での利用は難しかったという。しかし、今回新開発された電源ユニットでは変換効率87%以上という高効率を実現した。変換効率が高まったことで熱の発生が抑えられ、そのため電源ユニットを小型化しつつ100V対応とすることが可能になったという。
他社でも100V電源対応のブレード・サーバがないわけではないが、ブレードの収容枚数が制限されたり、ブレードに搭載可能なプロセッサがデュアルコアまでに限定されたりするという。一方、c3000ではクアッドコアの2CPUブレードをフル搭載することが可能だという。
同社が第3世代と表現するc-Classブレードでは、サーバだけに留まらず、ストレージも含めた全システムの統合が実現している。競合他社は同社のいうところの第2世代に留まっているといい、100V電源への対応と合わせて大きな優位性を確保しているという。
なお、c3000の発売に合わせ、12月28日までの期間限定キャンペーンも実施される。「ブレードをはじめよう! <BLADE 3.0 compact>キャンペーン」で、最小構成のセットでは標準価格で107万1600円のシステムが、エンクロージャの価格を下回る53%オフの50万円で提供されるという。タワー型サーバよりも安価だといい、タワー型サーバからの置き換えを推進する計画だ。
《渡邉利和》
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