「Nero 8」、11月リリース——YouTubeなどにも対応
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
Nero 8は「Nero 7 Premium」の後継バージョン。DVDなどのライティングをはじめ、映像や写真データの編集、再生、データバックアップなど、デジタルコンテンツ全般をカバーする製品となっている。
同社アジアパシフィックジェネラルマネージャの西松央氏は、「欧米におけるNeroの知名度やシェアに対して、日本におけるマーケットシェアは未だ発展途上」と指摘。ハイビジョンやBlu-ray、HD-DVDなど世界最先端の技術を有する日本での成功や市場動向の情報入手がさらなる成功のための条件と述べる。Nero 8では、ダウンロード/パッケージ販売を合わせて年内40,000本の販売を目標に掲げる。
今回のNero 8でもハイビジョン映像の記録形式・AVCHDフォーマットのビデオの作成や再生に対応。デジタルビデオカメラのHDDやメモリースティックなどに記録した映像を編集して、AVCHD形式のまま再生できるDVDを作成できる。また、Blu-ray Discの編集用フォーマットであるBD-AVのオーサリングや再生に対応。ハイビジョン映像への対応を強化している。
HD-DVDやBD-ROMの再生などは、年内にリリース予定の別売りプラグインで対応。まだユーザーへの浸透度の高くない2つのフォーマットに対応するためのパテント費用を抑えることで、価格を下げる戦略をとっている。プラグインの価格は現在のところ未定だが、4,000円以下を目標に設定しているという。
また、増加する動画投稿サイトなどにも新たに対応。ワンクリックでYouTubeや世界最大規模SNS「MySpace」から動画をダウンロードしてDVDなどに書き込みできる機能を追加している。現時点では欧米でもメジャーなこの2サイトのみへの対応だが、同社は今後ニコニコ動画など日本で人気の動画投稿サイトなどへも対応するよう積極的に本社へ提案していきたいとコメントしている。
また、バックアップは「Nero BackItUp3」へとバージョンアップ。ウィザード形式によるバックアップ機能の追加や、自動バックアップ、パスワードや暗号化によるセキュリティ機能強化も図られている。CDやDVDの破損の際にも可能な限りデータを救出するリカバリー機能も追加された。また、日立データストレージと共同開発したSecurDiscによりデータの保護やPDFファイルのコピープロテクション機能が利用できるようになっている。
そのほか、インターフェース刷新による操作性の向上や、Windows Vista用のサイドバーガジェットを付属するなど、Vista対応も進められている。
対応OSは、Windows Vista/XP SP2/2000 SP4/XP Media Center Edition 2005/Server 2003 SP1。Windows VistaはNero ImageDriveとNero Searchには対応しない。また、Windows XP ProfessionalとVistaの64ビット版の場合、InCD/InCD Reader/Nero Scoutなど以外はx86エミュレータで動作する。
価格はダウンロード販売の場合、通常版が10,490円、アップグレード版が8,392円。パッケージ販売の場合、通常版が13,500円、アップグレード版が9,800円。
《小林聖》
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