47V型サイズで長時間立体映像を楽しめる、新3Dモニタ表示技術を開発〜日立とNTTアイティ
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本技術は、明るさの異なる同一の2枚の画像を重ねて表示することで、奥行き感を連続的に表現させる新立体映像表示原理「DFD方式(Depth-Fused 3-D)」(NTTサイバースペース研究所が開発)と、液晶パネルの光源として独自の光学設計技術を適用し、単一光源の偏光光で高コントラストを実現する「ハイブリッドモニタ」(日立が開発)の組み合わせにより実現するものとなっている。
2005年9月13日に日立ディスプレイズとNTTアイティが発表した「9型ワイド高精細3D TFT液晶ディスプレイ」を2枚組み合わせた方式を応用し、DFD方式を応用したソフトとハイブリッドモニタを組み合わせることで、47V型の大画面化と高コントラストかつ立体感のある映像表示を実現した。明るさの違う同じ画像を前後のディスプレイに重なり合うように表示させると、あたかも1つの立体画像であるように感じる人間の感覚のメカニズムを応用しており、前後2枚の透明な映像表示部(たとえばTFT液晶など)を一定の間隔を空けて重ね合わせ、モニタの表示技術に適用している。今回発表する方式は、両眼の視線の交じわる点(輻輳点)と画像ピント調節点(表示面)がほぼ一致する方式であり、両眼で同一の映像を見るため、疲労感が少なく、長時間の立体映像視聴が可能という利点がある。
また、これまでのDFD方式を適用した立体視モニタは、液晶パネルを2枚搭載していたが、液晶パネルは光の利用効率が低く、大画面化に必要な輝度を確保することが課題となっていた。そこで、液晶パネルの光源として独自の光学設計技術を適用、単一光源の偏光光で高コントラストを実現する「ハイブリッドモニタ」を日立が開発し、従来の倍以上の550cd/平方メートルの高輝度で立体映像を楽しむことができる大型3Dモニタ表示技術を開発した。
本技術は、2007年10月2日〜6日に千葉県幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2007」で展示される予定。
《冨岡晶》
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