ヤマハ、5.1chサラウンドがワンボディで聴ける！デジタル・サウンド・プロジェクター

　ヤマハは4日、リアル5.1chサラウンド再生をワンボディで実現する薄型ホームシアター「デジタル・サウンド・プロジェクター」シリーズの新モデルとして、「YSP-500」を発表。10月下旬発売。価格はオープンで、予想実売価格は75,000円前後。

　同製品は、フロントグリル内に並ぶ合計16個の小型スピーカーを使って5chの音声をビーム化して、音を室内に放射する同社独自のデジタル・サウンド・プロジェクター。ビーム化した音声のうち、センターチャンネルはリスナーに直接届くのでセリフやヴォーカルがくっきりと聴こえ、それ以外のチャンネルはいったん壁に反射した後にリスナーの耳に届くため、効果音や伴奏音楽などがリアルなサラウンド感が実現するという。

　音響測定・最適化技術「インテリビーム」を搭載。付属の測定用マイクを本体に取り付けて、リモコンの自動調整キーを押すだけで、部屋の音響特性を測定し、音響処理やビーム特性を自動的に最適化する。また、サラウンド効果が難しい視聴環境、たとえば狭い部屋（6畳未満）や、本機からリスナーまでの距離が極端に近い（2m未満）場合、壁の反射が利用しにくいところでも広がりのある音場を再現する新しいビームモード「マイサラウンド」を搭載する。

　対応音声フォーマット＆デコードは、Blu-ray DiscやHD DVDにも標準採用される「ドルビーデジタル」「DTS」、地上/BSデジタル放送に標準採用される「AAC」、ビデオテープやTV放送、音楽CDなどの2chステレオソースを5.1ch化して再生できる「ドルビープロロジックII」「DTS Neo：6」など。

　外部サブウーファーを接続してシアターサウンドの迫力をさらにアップできるサブウーファー出力端子（RCAライン出力）や、ヤマハYSTサブウーファー「YST-FSW150/100/050」（別売）と本機とをシステムコネクターで接続した場合に電源ON/OFFの連動を実現するシステム電源連動機能を装備している。幅61×高さ12×奥行22cm、重さ8.5kgで、シリーズ最小のコンパクトサイズ。市販のラックだけでなく、TVのオープンラックなどへの収納ができる。