都会の官能と退廃を鋭く描いた問題作〜村上龍原作・監督「トパーズ」
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「トパーズ」は、芥川賞作家・村上龍のベストセラー小説を、村上龍自らがメガホンをとり、少人数のスタッフでじっくりと時間をかけて制作された映画。SMクラブで働くコールガールを主人公に、東京の街で欲望のままに繰り返される倒錯した快楽のカタチを描いている。体だけでつながる男女、麻薬に溺れる娼婦など、退廃した都会の人間関係をした官能的に描いた作品だ。
主人公を演じたのは、NY出身の映画監督ハル・ハートリーと結婚した二階堂ミホ。テーマ音楽は坂本龍一。作家の島田雅彦やアーティストの草間彌生らが出演している。
出張SMクラブに勤める22歳のアイ(二階堂ミホ)は、ホテルに呼ばれ客の欲望を満たす毎日を過ごしている。ある日、占い師に「桃色の指輪で幸福になれる」と言われ、トパーズの指輪を手に入れるアイ。だが日常が変わるわけでもなく彼女の心は晴れない。そんな時、麻薬中毒の娼婦サキと出会い……。満たされない思いを抱えながら、都会の片隅に生きる人々の官能と退廃を鋭く描く問題作だ。
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