NEC C&C財団が2007年度「C&C賞」受賞者を発表〜低損失光ファイバーの研究など2グループ4名に
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「C&C賞」は、1985年に創設された賞で、情報処理技術、電気通信技術、半導体デバイス技術、およびこれらの融合する技術分野(Integration of Computers and Communications - C&C)の開拓または研究、あるいはこの分野の進歩がもたらす社会科学的研究活動に関し顕著な貢献のあった人物に授与され、受賞者には賞状・賞牌ならびに賞金(各グループ1千万円)が贈られる。
2007年度(平成19年度)「C&C賞」は、ロバート D.マウラー博士(元コーニング社 リサーチフェロー)、ジョン B.マクチェスニー博士(元ベル研究所 フェロー)、伊澤 達夫 博士(東京工業大学 理事・副学長、前NTTエレクトロニクス 代表取締役社長)、伊賀 健一 博士(東京工業大学 学長、前日本学術振興会 理事)に贈られた。
ロバート D.マウラー博士、ジョン B.マクチェスニー博士、伊澤達夫博士らに代表される研究チームは、光ファイバーの伝送損失を20dB/kmに低減できることを初めて実証したほか、MCVD(Modified Chemical Vapor Deposition:化学気相蒸着)法の開発、気相軸付け法(Vapor-phase Axial Deposition)による量産性向上など、現在広く使われている光低損失ファイバーの研究開発において先駆的な貢献をしたことが評価された。
伊賀健一博士は、1977年に東京工業大学において、半導体基板面に対して垂直に光が出るまったく新しい構造の面発光レーザ(VCSEL: Vertical Cavity Surface Emitting Laser)を発明、数十項目の改善を重ねて、1988年に室温での連続発振に成功した。これらの面発光レーザの発明とその実現による光エレクトロニクス発展への貢献が評価された。
表彰式典は、11月28日(水)午後3時30分からANAインターコンチネンタルホテル東京(東京都港区赤坂)において開催される。同表彰式典では贈呈式に引き続いて受賞者の記念講演が行われる。なお、NEC C&C財団は、この表彰式典への一般参加・聴講申込みを、財団ホームページにて受け付けている。
《冨岡晶》
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