リサイクルカートリッジ訴訟、エプソンは敗訴
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今回の訴訟は、エプソンがエコリカを相手取り、特許権侵害にあたるとしてプリンタ用の使用済みインクカートリッジのリサイクル製品の販売禁止などを求めたもの。しかし最高裁でも特許権侵害を認めず、エプソン側敗訴とした2審の知的財産高等裁判所による判決が確定した。
同様なリサイクルインクカートリッジ訴訟には8日、キヤノンが勝訴した判決がある。この訴訟ではキヤノンの技術特許が認められていたため、リサイクル品が純正品の特許権を侵害しているかが争点となり勝訴となった。しかし、今回のエプソンの訴訟は特許権自体が無効と判断されたため特許権侵害が争点とならず、エプソンの請求が退けられた形だ。
同社は今回の決定を受け、「非純正品を否定するつもりはないが、お客様に満足いただける優れた印刷品質は、当社プリンタと純正紙および純正カートリッジとの組み合わせにより実現できるものと考えている。また環境への配慮についても、環境調和型商品の開発と社会への普及を推進するとともに、使用済み商品の回収・リサイクル活動にも積極的に取り組んでいる。それだけに今回の決定は、極めて残念に思う」とコメントした。
また、エコリカも自社HPにコメントを発表。「今回の最高裁の判断により、当社のリサイクルインクの製造・販売が今後も認められた。当社の活動に賛同し、空カートリッジ回収の協力と製品の取り扱いを継続してくれた日本全国の販売店の皆様、代理店の皆様、そしてエンドユーザーの皆様にお礼を申し上げたい」とした。
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