企業のASPベンダー契約数17,853件 ケータイ活用は本格的な段階へ〜富士通総研調べ
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この調査は、携帯電話向けに、携帯サイト、メール配信、通販などの複数の機能をASP形式で提供する有料サービスを「ケータイASPサービス」として、同サービスを提供するベンダー27社をピックアップし、その利用実態を分析したもの。11月に電子メールやヒアリングなどで各ベンダーにアンケートを実施し、11社から回答を得た。
回答があったベンダー11社によれば、ケータイASPサービス契約数合計(同一企業で複数部署が契約している場合は複数カウント)は、9月末現在で17,853件(契約数No.1となったのはビートレンド)。2004年に実施した1回目の調査結果と比較すると、この3年半で約7.5倍に成長したことになる。対前年比で見ると、2005年は202%、2006年は197%、2007年は155%と低下しているが契約数については高水準を維持している。また、契約数の多い業種は、2004年に行った前回調査結果同様「流通・小売」や「飲食」が上位となった。
ただし各ベンダーは厳しい環境に置かれており、その入れ替わりが激しい。前回調査対象企業23社のうち、同一会社で同じサービスを提供しているのは8社に留まり、残りの15社では、サービス内容を変更したり、サービスを中止したりしていた。携帯向けサービスは技術革新が早く、ASPサービスは常時開発して新機能を提供する必要があるので、PC向けのASPサービスとはビジネス構造と収益性が異なっているためと同調査報告では考察している。
契約企業の主な利用目的は「店舗への来店誘致」がもっとも多く、「会員獲得・管理」が続いた。契約数の多かった流通や小売業などの業種で、店舗と連携したマーケティングのツールとしてケータイASPサービスが利用されている実態が推察される。
《冨岡晶》
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