【スピード速報】7日の未明が年始の最速、しかし日中は極端なスピードダウン
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
今回は前回「2007年最後の14時間にいったい何が?恒例!休暇のスピード傾向」の続きとして年始のスピード傾向をお伝えする。1月1日〜7日の全測定データを無条件に用いて、2時間を単位する時間帯ごとの平均ダウンロード速度(ダウン速度)と平均アップロード速度(アップ速度)を算出した。
グラフを見ての通り、ダウン速度とアップ速度のピークは完全に一致している。最速を記録したのは7日(月)の未明4〜5時で、ダウン速度で31.1Mbps、アップ速度では25.6Mbpsを記録した。これに対して、速度の谷は3日(木)と7日(月)に現れており、ダウン速度の最遅時間帯は3日(木)の22〜23時、アップ速度の最遅時間帯は7日(月)の14〜15時となった。
今回の注目ポイントは、7日(月)におけるアップ速度の急激な変化だ。未明4〜5時から14〜15時の間に25.6Mbps→9.9Mbpsと、−60%以上の大減速になっている。そして「!」で示したゾーン(朝6〜夜21時台)については、16時間にわたって15Mbps未満の低速状態が続いている。一般に、個人や家庭ではダウンロードが多く、情報発信が多いビジネス利用ではアップロードが多い。しかし、通常の仕事始めにあたる4日(金)の速度は全体に低調ながらもあまり特徴のないグラフになっている。このことから、今年の年始休暇明けの実質的なビジネスの開始は4日(金)ではなく7日(月)にズレたのではないかと想定できる。
さて、前回分で大晦日に登場した特異なスピード傾向は、年明けには見られていない。あえて言えば、「!」で指摘した注目ポイントの時間帯(7日(月)の朝6〜夜21時台)のアップ速度ではなくダウン速度を見ると、やや「速度の上下動が少ない時間帯」と言えるが、特異というほどの状態ではない。とはいえ、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆休みという多くの日本人の生活パターンが変わる時期にはなぜか出現するこの現象については、やはり興味深い。今後もフォローしていこう。
《平野正喜》
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