コンパクトデジカメ、“3万円以下・800万画素”が主流に
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2007年のデジタルカメラ市場は、販売台数ベースでおよそ9割強、売上金額ベースでも7割から8割をコンパクトデジタルカメラが占める結果となった。前年比でも販売台数は10月を除いて軒並み前年を上回り、デジタルカメラへの需要の高さをうかがわせた。しかし一方で、売上金額ベースでは、コンパクトデジカメは苦戦。1〜4月と6月を除いて、前年比を割る。売れ行きは順調ながら、平均単価は低下傾向にあるといえそうだ。
2007年下半期のコンパクトデジカメの人気価格は平均して2万円台の後半。2〜3万円未満の製品が最大で販売台数の51.1%を占めた。これに対し、画素数は8月頃まで600〜800万画素が主流だったのが、新製品が投入され始めた9月を境に800〜1,000万画素の製品が逆転。12月には販売台数ベースで56.8%がこのクラスの製品に入れ替わっている。
モデル別のシェアでも、こうした傾向は顕著に表れている。12月の人気モデルトップ10の中で、800万画素以下のモデルはわずかに2モデル。同じく平均単価が3万円を超えるものも2モデルのみという結果になっている。「3万円以下で800万画素」というのが現在のコンパクトデジカメの主流といえそうだ。
ちなみに、市場シェアではコンパクトに劣るものの、前年を大きく上回ったのはデジタル一眼レフ市場。販売台数では最大で前年比252.4%(同年6月)、売り上げでも10月を除いて30〜80%強の伸びを記録している。2007年はニコン、キヤノンの2強が相次いでハイエンドクラスのデジタル一眼レフを投入。こうした影響もあり、12月時点の販売シェアでは、20万円以上の製品が28.4%を占め、前年同期比で16.8ポイント増となっているのも昨年の特筆事項といえるだろう。
《小林聖》
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