IPA、TCP/IP関連の“脆弱性検証ツール”を開発〜デベロッパ向けに無償貸出
エンタープライズ
その他
注目記事
-
【デスクツアー】真似したい自宅デスク環境一挙公開!
-
IPA、2008年1月のウイルス・不正アクセス届出情報のまとめを発表〜ウイルスは減少傾向
-
組み込み機器のネットワーク化がセキュリティリスクを高める?〜IPA調査報告

このツールは、1月8日にIPAが公開した「TCP/IPに係る既知の脆弱性に関する調査報告書(改訂第3版)」に記載されている23項目の脆弱性のうち、18項目の脆弱性を体系的に検証できる。TCP/IPを実装する製品開発者は、ツールを使用することにより、検証対象機器の脆弱性検証を自動実行し、脆弱性の有無を簡易判定できる。また、脆弱性の判断のための確認ガイドを参照することにより、脆弱性の有無の正確な判断ができるものとなっているとのこと。開発はラックが行い、IIJ、JPCERT/CC、日本電気等が協力した。
「TCP/IPに係る既知の脆弱性に関する調査報告書」に記載されている23項目のうち、検証可能な脆弱性の内訳としては、TCP(Transmission Control Protocol)関連の6項目、ICMP(Internet Control Message Protocol)関連の8項目、IP(Internet Protocol)関連の2項目、ARP(Address Resolution Protocol)関連の2項目となっている。具体的には、「SYNパケットにサーバ資源が占有される問題(SYN Flood Attack)」「データを上書きするフラグメントパケットがフィルタリングをすり抜ける問題(Overlapping Fragment Attack)」「ICMPリダイレクトによる送信元詐称の問題」「ARPテーブルが汚染される問題」などとなっている。基本的にはIPv4(Internet Protocol Version 4)環境で検証が可能な項目となるが、一部項目については、IPv6環境での検証も可能となっている。
貸出対象としては、TCP/IPを実装する製品開発ベンダーであり、法人格を持つ事業体であること、不正使用禁止の「利用許諾条件合意書」に合意することなどが条件となる。費用は無償で、貸出期間は1年間(更新可能)。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/
関連ニュース
-
IPA、2008年1月のウイルス・不正アクセス届出情報のまとめを発表〜ウイルスは減少傾向
エンタープライズ -
組み込み機器のネットワーク化がセキュリティリスクを高める?〜IPA調査報告
エンタープライズ -
ヤマハ製ルーターに脆弱性、ファームウェアの更新を〜IPA報告
エンタープライズ -
情報漏えいや児童ポルノを根絶しよう~セキュリティ特集2008春
エンタメ -
ミラポイント、POP/IMAP over SSL、SMTP TLS対応のメッセージアプライアンスサーバ6製品
エンタープライズ -
2007年10月〜12月、ソフトやウェブの脆弱性、修正件数が過去最多に—JPCERT/CCおよびIPA共同発表
エンタープライズ -
「そのメッセージに騙されてない?」〜IPA、セキュリティ対策ソフトの「偽装」に注意呼びかけ
エンタープライズ -
IPA、一般利用者でも入手可能な生体認証製品のデータベースを公開
ブロードバンド