TK-80やPC-98など往年の名機を語ろう——zigsowがコーポレートページを開設
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zigsowは、自分のコレクションや持ち物、日用品まで「モノ」に関するこだわりや思い入れを語るコミュニティサイトだ。「モノ」をベースにコメントや情報などをやりとりしたり、実際に物々交換・個人売買なども可能だ。これまでも、ビンテージレコード専門店とのタイアップページやターゲティング広告のビジネスを展開していたが、今回は、企業が製品情報を提供し、ユーザーがそれにコメントやメッセージをつけながら情報交換できるページを公開した。これにより、企業は間接的に製品や技術をPRできることになる。また、ユーザーの書き込みなどは企業にフィードバックされる。商品開発やマーケティング調査にも役立てられる。
第1弾は、NECの協力により歴代パソコンのページが期間限定で、5月31日まで設けられる。TK-80やPC-8001など厳選された15機種の情報エントリが作成されるという。インターネット歴が10年以上あるユーザーにとっては思い出や体験談など、コメント意欲がそそれられるのではないだろうか。ただ、単に製品をPRしたいだけではこのページは成立しない。製品と作り手側にもこだわり、設計思想、歴史や伝説が必要だ。もちろん、ネガティブな情報も書き込まれるだろうが、それを受け入れる製品の深さも要求される。PRする側にもハードルが高いといえるが、それゆえPR効果も高い可能性がある。
ちなみに、TK-80の時代はパソコンという言葉はなく「マイコン」と呼ばれていた。キーボードは16進キーでディスプレイは7セグメントLEDのみだった。CPUはμPD8080Aと呼ばれるインテルのi8080互換のチップで、NECのチップは演算補正フラグが追加されていて、BCD演算時の補正が必要なかった。CPUの設計はコンピュータというよりスーパーにあるキャッシュレジスタの演算器といったほうがよい(80系の前身i4004、i4040は事実、キャッシュレジスタ用に開発されている)。メモリよりも内部レジスタで計算を行う設計だ。そのため、当時ライバルだったモトローラのMC6800とよく比較された。アドレッシングモードが弱い、メモリをアキュムレータにできないなどなど。しかし、時代はインテルに軍配をあげた。モトローラは半導体やプロセッサ事業を分離して携帯電話の端末メーカーになっている。
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