ヨシモト、新オフィスでサービス満点の“文化祭”
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新宿区はかねてから新たな文化の創造と発信をテーマに、「歌舞伎町ルネッサンス」計画を進めていた。今回の吉本興業の本社移転も、この運動に賛同してのこと。15人の新入社員を前に、同社社長の吉野伊佐男氏も「地域との共生・融合を図りながら文化を発信していきたい」と新天地での抱負を語った。
今回の移転にあたり、耐震工事など現在の建築基準に合わせた補強工事は行っているが、基本的な外観などは旧小学校のものをそのまま維持。一見しただけでは、“オフィス”には見えないレトロな作りだ。しかし、ドアを取り払った開放的なオフィスに、リフレッシュルーム、気軽に話ができる廊下など、会社としての機能性や思想は先進的といえる。同社の社員も「これまでは(社員同士は)縦のつながりばかりだったが、開放的なオフィスになって横のつながりも広がった」と語る。
この日は「よしもと笑学校文化祭」と銘打たれ、オフィス内には出店や展示、出し物がズラリ。社員自ら体操服などに着替えて文化祭ムードを盛り上げなど、ヨシモトらしいサービス精神満点のお披露目会となっていた。
文化祭には芸人らも駆けつけた。ムーディ勝山は、学校での思い出として「運動会の徒競走でどうしても1位になりたくて、夢中で裸足になって走ったらけがをして12針縫った」と残念なエピソードを披露。「こんな日になんて話をするんだ」と周囲からつっこまれていた。
また、近隣に事務所を構えるサンミュージックの相澤秀禎会長も姿を見せ、「ヨシモトならではのアイディアだね。すばらしい。(事務所も近いし)いい交流ができればいいね」とコメントした。
同社は、今回のお披露目以前にも近隣住民などにスペースを開放したイベントを開催。今後も年に1度程度でオフィスを開放するイベントを行っていく予定だという。
なお、同社は4月1日より新たにブロードバンド動画配信サイト「Y∞Y動画(ワイワイ動画)」をオープン。ライブ配信などオリジナルコンテンツを配信していく予定。
《小林聖》
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