GPS・Bluetooth・FMをワンチップで、TIの携帯端末向けシングルチップソリューション | RBB TODAY

GPS・Bluetooth・FMをワンチップで、TIの携帯端末向けシングルチップソリューション

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NaviLink 6.0
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 米テキサス・インスツルメンツ(TI)は現地時間3日、Assisted GPS(A-GPS)、Bluetooth 2.1、およびFMの送受信機能を組み合わせたシングルチップ・ソリューション「NaviLink 6.0」を発表した。

 「NaviLink 6.0」は、携帯端末へのGPS・Bluetooth・FM搭載の要望を受けて開発されたもので、業界初のソリューションとなる。構築にはTIの65nm(ナノメートル)「DRP」シングルチップ・テクノロジー、「BlueLink 7.0 」Bluetoothデバイスおよび「WiLink 6.0」モバイルWiFiデバイスに組み込まれているBluetoothおよびFMコアを活用が採用された。また、開始位置を特定するまでに必要とするTTFF(GPS初期位置算出時間)の精度においては、従来同社比で最大80%も短縮する、独自の強力なアルゴリズム(特許申請中)が搭載され、同社の高集積シングルチップGPSデバイスの第3世代に位置づけられている。また基板面積を最大40%まで縮小することで、端末サイズの最小化を実現すると共に、従来のTIソリューションと比較して、電力消費量を最大で50%削減したとのこと。

 TIでは、「NaviLink 6.0」を用いることで、携帯電話端末メーカーはGPS機能による3Dマッピング、位置情報サービス、安全サービス、ナビゲーション、 あるいはBluetoothヘッドセットを使用した通話、FMトランスミッター機能を使ったMP3ファイルのカー・ラジオへの送信などのといった機能が同時に利用できるようになるとしている。

 IMS ResearchのGPSアナリスト、パトリック・コノリー(Patrick Connolly)氏は「GPS機能への要望とBluetooth機能への要望の間には強い相関関係があり、2011年までに GPS の搭載率は30%、Bluetoothの搭載率は70%に達すると予想しています。したがって今後4年間の携帯電話端末市場においては、両方の技術を統合し、コスト、サイズ、および電力消費を削減しながら性能を維持するコンボ・デバイスがGPSの普及に大きな役割を果たすと考えています」とのコメントを寄せている。

 「NaviLink 6.0」を搭載した携帯電話端末は、2009年下半期までに市場投入される予定。

《冨岡晶》

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