巨匠ゴダールによる異色社会派ドラマ「アワーミュージック」
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「気狂いピエロ」「女と男のいる舗道」など数多くの芸術的でセンセーショナルな作品を生み出してきた、巨匠ジャン=リュック・ゴダール。計80分の今作は、カンヌ映画祭で特別招待作品として上映されたゴダール作品の中でも今までにない穏やかなトーンで描かれる3部構成の社会派ドラマ。各10分の「地獄編」「天国編」の間に物語の核となる第2部「煉獄(浄罪界)編」が挿入され、ゴダールとある少女との交流が描かれている。ナード・デュー、サラ・アドラー、ロニー・クラメールのほか、ゴダール自身も出演している。
舞台はサラエボ。大学の講義のためにこの地を訪れたゴダール。ゴダールの講義を聴く、受講生のひとり女子学生オルガ。エルサレムでの死を望む彼女は、自殺を考える。そんなオルガは、ゴダールに一枚のDVDを手渡すが……。
《関口賢》
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