【総務省】通信事業IP系サービスの事故は増加、重大事故は減少傾向
ブロードバンド
その他
注目記事

総務省は、平成19年4月1日から平成20年3月31日までに報告のあった電気通信サービスの事故発生状況についてのとりまとめを行い、結果を公表した。それによると、影響受ける利用者が3万人以上、あるいはサービスの停止、品質の低下が2時間以上続いた「重大な事故」については、平成17年度の14件をピークに今回の11件と減少傾向にあるという。ただし、事故そのものの発生件数は平成18年度の80件から141件と増大している。
発生要因としては、人為的要因によるトラブルは減少しているが設備的要因が平成18年の47件から85件と倍近く増えている。サービス別にみても音声のトラブルよりIP系のトラブルの増加傾向がみられる。IP系のトラブルはIP電話や携帯電話のIP接続サービスでの事故が増えているということだ。
11件の重大な事故としては、NTT東西らのひかり電話が全国で不通となるトラブル(影響数:318万人、継続時間:3:41)、KDDIの3G携帯が全国でインターネットに接続できないトラブル(同:412万人、2:34)、NTT東のフレッツサービス、ひかり電話のトラブル(同:239万人、6:51)などが公表されている。なお、障害継続時間で最長のものは、ヤフーにおいて「Yahoo!グリーティング」の送信控えと受信通知メールが送信されないトラブルが19日間となっている。このトラブルでは約4.9万人が影響を受けた。また、これらの事故のうち、人為的要因によるものと分析されたものは2件のみで、のこり9件はすべて設備的要因によるものだった。
なお、この集計は、通信サービスについてのものなので、端末本体のバグやバッテリーパックの不具合などの事象は含まれていない。
特集
この記事の写真
/
関連ニュース
-
総務省、22都道県41者の2.5GHz帯地域WiMAX申請を受付
エンタープライズ -
総務省、3.9G移動通信システムに必要な技術的条件の審議を開始
ブロードバンド -
NTT東西のブロードバンド接続のシェアは45.8%に!DSL契約数はソフトバンクがNTT東西を抜く
ブロードバンド -
総務省、ボットネットやフィッシングメールも特定電子メール法での規制を検討
ブロードバンド -
総務省、電話番号115での民間電報サービス受付に向けた検討会を開催
ブロードバンド -
いよいよ“ケータイソムリエ”が現実のものに?〜販売員検定試験を総務省が後援承認
エンタープライズ -
総務省、W42Kの電池パックの不具合について対策・周知が不十分としてKDDIに指導
エンタープライズ -
総務省、NGN標準化テストベッドでの日中韓共同実験を開始
ブロードバンド -
総務省ら、フィルタリングの普及促進を都道府県、教育委員会、都道府県警察に要請
ブロードバンド