【フォトレポート】話題の多機能キーボード「MX 5500 Revolution」を使ってみた!
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
●Vista世代の多機能キーボード
さて、同製品の第一印象は「『Cordless Desktop MX 3200 Laser』の後継モデル」というものだ。型番自体は「Cordless Desktop MX 5000 Laser」(Logitech製。日本未発売)に近いが、キーボード中央に配されたミニ液晶ディスプレイ、ラバーコーティングのパームレスト、左サイドになど随所にちりばめられたマルチメディアキーなど、基本デザインはむしろMX 3200のキーボードのデザインや特徴を踏襲した作りといえるだろう。
MX 3200との大きな違いは各種ホットキー。Windows Media Centerの起動ボタンや、サイドバーガジェットの表示ボタンなど、Windows Vistaの機能に対応するものが充実している。
こうしたホットキーをカスタマイズして使っていけば、PCの操作をかなりキーボードのみでカバーでき、作業効率の向上が期待できる。ワイヤレスであることを活かしてリモコン的に使いたい場合も重宝しそうだ。その意味で、ビジネスユースでもマルチメディアユースでも活躍が期待できるだろう。
一方で上部に搭載された液晶の機能は、それほど実用性が高いとはいえない。時刻の表示や電卓機能はともかく、累計タイプ数や温度などは実際に必要性を感じる機会はほとんどないだろう。遊び心をくすぐるという点で、このキーボードの“チャームポイント”という言い方が一番しっくり来る感じだ。
飛び道具的な機能や魅力があるわけではないが、Vista世代のPCで活躍できる機能をきっちり盛り込みつつ、ミニ液晶のような遊びも取り入れた製品というのがこのキーボードの印象だ。
●Bluetoothの通信は良好
さて、ワイヤレス製品で気になる点といえば、やはり通信能力。公称では最大約10mと出されているが、現実的には家庭内で10mに渡って障害物などがなくベストな通信状況が得られることはあまりないだろう。だが、編集部での通信テストでは、所々にデスクや棚など若干の遮蔽物があっても、優に10mを超える通信距離をカバー。
さすがに外に出てドア越しの通信はできなかったが、室内であれば多少ものがあっても、かなり遠くからでも通信が期待できるだろう。
また、BIOS画面での使用やスリープからの復帰時なども編集部の環境では問題なく動作。この点に関しては仕様上の心配はいらないだろう。
●Bluetooth版MX Revolution
もうひとつこの製品で注目なのはマウスだ。MX 5500に同梱されているマウスは同社のフラグシップマウス「MX Revolution」のBluetooth版。
すでにご存じの人も多いと思うが、このマウスの最大の特徴はスクロールホイールにある。カチカチというクリック感のある「クリック・トゥ・クリック」モードと高速回転が可能な「フリースクロール」モードを切り替えられる「MicroGearプレシジョンスクロールホイール」を搭載。一定のスピード以上でホイールを回すと自動的にフリースピンモードに切り替わり、止まるとまたクリック・トゥ・クリックモードに戻るという仕組みになっている。この独特の感触と超高速のスクロール感は、慣れてしまうとなかなか手放せない魅力がある。
単体では販売されていないBluetooth版のMX Revolutionの存在は、MX 5500のおまけ的な要素のひとつといえるだろう。
●性能も価格もハイエンド向け
Vista世代の多機能キーボードとして十分な機能が盛り込まれており、現時点での同社のキーボード&マウスセットとしてはフラグシップモデルといえる。通常版のMX Revolutionは同社の直販サイトで12,800円。安めのショップでも10,000円前後といったところだ。高価な製品であることに違いはないが、このマウスの価格と多機能ワイヤレスキーボードの相場を考えれば、19,800円というのは妥当な価格という見方もできる。
キーボードもVista世代にしたいというハイエンド志向のユーザーは一見の価値ありといえるだろう。
《小林聖》
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