【スピード速報】栃木が東京を抜いてダウンロード速度No.1! 沖縄・九州・中国地方の低速は変わらず
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
今回は、1年半前の既報「【スピード速報】ダウンロードは関東圏と愛知が速く、大きすぎる『東高西低』の格差」への「最新状況を知りたい!」とのリクエストにお応えする。2008年4月15日〜21日の測定データのうち、測定場所の都道府県が解析できたものについて平均ダウンロード速度(ダウン速度)を算出した。
なお、全都道府県の平均は23.4Mbpsであった。
図を見ての通り、栃木県(36.9Mbps)が2位の東京都(32.3Mbps)を大きく上回ってダウン速度ナンバー1に立った。3位の愛知県(31.2Mbps)を含む3都県が30Mbpsを超えている。4位から8位は僅差で、神奈川県(28.5Mbps)、静岡県(28.0Mbps)、千葉県(27.6Mbps)、埼玉県(26.7Mbps)、群馬県(26.6Mbps)の5県が、まるでトップ3都県の地理的な隙間を埋めるようにして並んでいる。
20Mbps以上の都道府県を見ると、11位の徳島県(20.8Mbps)を除いて関東・東海・近畿に集中している。これに対して、九州は福岡県を除く6県が10Mbpsに満たず、この6県と沖縄県、鳥取県、愛媛県、福井県がダウン速度のワースト1となった。
さて、では1年半前の既報「ダウンロードは関東圏と愛知が速く、大きすぎる『東高西低』の格差」と比べてみよう。当時は25Mbps以上は3都県しかなかったが、今回は8都県に増え、また2県あった7Mbps未満が、今回は皆無となった。つまり、全体に増速方向にスライドした形であり、このことが、全国平均を引っ張り上げている。
しかし、5.2倍だった速度格差はあまり変わっておらず、今回最下位の長崎県(7.3Mbps)とトップの栃木県とで5.0倍超の差になっている。今後は全国的な増速のみならず、スピードデバイド(速度格差)の解消が進むことに期待したい。
《平野正喜》
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