モバイルWiMAX通信料は30ドルが目安——インテルEcho Peakロードマップ
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研究や開発中の通信技術をテーマにした総合イベント「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2008」でのインテルの梅野光氏によるカンファレンス「モバイルWiMAXの普及に向けたインテルの取り組み」によるものだ。
インテルでは、2004年からすでに固定系のWiMAXを実現するチップセットを出荷しており世界中のベンダーが採用しているという実績がある。「インテル WiMAXコネクション2250」もその一部だが、固定系の規格「IEEE 802.16-2004」はもとより、ソフトウェアスタックにより移動系の規格「IEEE 802.16e-2005」にも対応できる。
インテルは、6月中にノートPCのプラットフォーム「Centrino」の次世代版(コードネーム:Montevina)を発表する。Montevinaと同時に発表はできないとするが、その中にはEcho Peakを含んでいる。
Echo Peakは、Wi-FiとモバイルWiMAXの両方に対応する。Wi-FiはIEEE 802.11a/b/g/n(MIMOのアンテナ数により最大450Mbpsまたは300Mbps)、モバイルWiMAXは2.5GHz〜2.7GHz帯の電波に対応し、通信速度は下り10Mbps/上り4Mbpsというスペックだ。しかし、「最初は10Mbps以下だが、機能を追加していけば理論値で40Mbpsの帯域が確保できる」という。
日本でのモバイルWiMAXのサービスは、KDDIなどが出資をするUQコミュニケーションズが行う。2009年のはじめから東京23区などで試験サービスを開始する予定だが、インテルが明らかにした製品のスケジュールから推測すると、それまでに対応機器が登場する可能性もある。
Centrinoの登場以前は、PCへのWi-Fiモジュールの搭載率は10%程度だった。しかしいまでは「2006年には約90%、今年はほぼ100%になるだろう」というほど普及している。「ノートPCを買うとワイヤレスLANが必ず内蔵されている。これが、普及の一躍をかった。WiMAXを普及させるためにも、ノートPCに内蔵しなければならない」と改めて述べた。
コストにもついて触れ「モバイルWiMAXでは端末が30ドルで月額30ドルになる可能性を秘めている」と、“30ドル”(約3,000円)を強調した。
《安達崇徳》
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