地上基地局と航空機をつなぐブロードバンドインターネット
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2004年から米ボーイングが始めた航空機内でのブロードバンド接続サービス「Connexion by Boeing」だが、わずか2年での終了となった。しかし情報通信研究機構(NICT)と三菱電機は、ボーイングとは別の方法を用いて実現させようとしている。ワイヤレス・テクノロジー・パーク2008のブースでの展示を見てみよう。
Connexion by Boeingでは、地上と航空機は人工衛星を経由して接続していた。そのため、日本から欧米へのフライトでは4,000円弱と高額な料金、数Mbps程度の帯域をシェアするため通信速度が遅いなどの欠点があった。
NICTでは、地上に設置した基地局と航空機を接続することで、ブロードバンド接続を実現するべく実験を進めている。人工衛星を用いた接続と比較した場合、コストが低いこと、通信速度が100Mbps程度と速いことがあげられる。基地局は100km間隔で設置し、たとえば東京〜大阪だと5〜6個の基地局で済む。
NICTでは、今のところ機器の開発や性能試験を行っている。2009年には、2つの基地局を設置し、実際に飛行機を飛ばして実証試験を行いハンドオーバーなどを試す。
実用化されれば、Connexion by Boeingと同じく機内に設置した無線LANのアクセスポイントを利用したインターネット接続のほか、法的な整備を進めた上で携帯電話の利用もできるようになる可能性も秘めている。しかし海上には基地局が設置できないため、利用は国内線に限られるだろう。
Connexion by Boeingでは、地上と航空機は人工衛星を経由して接続していた。そのため、日本から欧米へのフライトでは4,000円弱と高額な料金、数Mbps程度の帯域をシェアするため通信速度が遅いなどの欠点があった。
NICTでは、地上に設置した基地局と航空機を接続することで、ブロードバンド接続を実現するべく実験を進めている。人工衛星を用いた接続と比較した場合、コストが低いこと、通信速度が100Mbps程度と速いことがあげられる。基地局は100km間隔で設置し、たとえば東京〜大阪だと5〜6個の基地局で済む。
NICTでは、今のところ機器の開発や性能試験を行っている。2009年には、2つの基地局を設置し、実際に飛行機を飛ばして実証試験を行いハンドオーバーなどを試す。
実用化されれば、Connexion by Boeingと同じく機内に設置した無線LANのアクセスポイントを利用したインターネット接続のほか、法的な整備を進めた上で携帯電話の利用もできるようになる可能性も秘めている。しかし海上には基地局が設置できないため、利用は国内線に限られるだろう。
《安達崇徳》
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