【台湾Valueを探る!〜COMPUTEX TAIPEI 2008〜】台湾エイサー、モバイルインターネットデバイス「Aspire one」を発表
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同PCは8.9インチの液晶ディスプレイを搭載(1024×600)し、802.11b/gの無線LANを内蔵する。WiFiは地域によって、WiMAXあるいは3G対応にすることも可能だという。CPUは1.6GHz、メモリは512MBもしくは1GBを搭載。ストレージは8GBのSDDあるいは80GBのHDD(2.5インチ)となっている。このほか、SD、MMC、Memory Stick/Pro、xD-Pictureカードに対応したメモリーカードスロットを標準搭載する。気になるバッテリー駆動は、3セルで3時間、6セルで6時間となっている。
モバイル使用にはキーボードの打ち易さも重要だが、キーサイズはフルキーボードの95%の大きさで、B5以上のノートパソコンと遜色ない。また、クリックボタン(左右)はタッチパッドの下ではなく左右に配置することで、筐体のサイズが小さくなった分のスペースを有効活用している。OSは、LinuxまたはWindows XPとなっている。カラーはブルー、ホワイト、ブラウン、ピンクの4種類を用意する。
発表会で登壇したChairman and CEOのジェイティ・ワン氏は「プロフェッショナルからビギナーまで、このセグメントが数年以内にメインストリームになるだろう」と予測。「PCマーケットは、新規ユーザの数が限られているため、勢いを失っている状況にある。PC産業は再び成長することができるだろうか?」と問い、「エイサーならできる」と自信を見せた。
また代表取締役社長のジャンフランコ・ランチ氏は、モバイルインターネットデバイスには、「Anytime Anywhere(いつでもどこでも使えてつなげられること)」、「ポータビリティー・画面サイズ・入力の全てを満たす完璧さ」、「十分なインターネット(Eメール・メッセンジャー)体験」などが求められるとし、これらをAspire oneの特徴が網羅していると説明した。具体的には、ユーザーインターフェース、One mail Box、フルインターネットメッセンジャー/ブラウザ エクスペアリエンス、ファイルマネージメントの4点。Linux版では、ユーザーのアクションを配慮し、コネクト(ブラウザ、メッセンジャー、Eメール)、ワーク(Writer、Spreadsheets、Presentation)、ファン(Media Master、Photo Master、Games)、ファイル(My document、My Music、My Pictures)に分類したランチャーを用意して、作業のし易さに配慮。また、複数のメールアカウントばかりでなく、異なるメッセンジャーを管理できる仕組みを提供しているのも特徴だと説明した。
会場ではユーザーの利用シーンに合わせたショウも開催。頻繁に登場したのが外出先におけるメッセンジャーを使ったビデオチャットで、モバイル性だけではなくストレスなく動作しているようすをアピールしていた。
《小板謙次》
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