【台湾Valueを探る!〜COMPUTEX TAIPEI 2008〜】ライバルは携帯電話かも知れない?——台湾エイサー・Jim Wong氏
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——今年、いわゆる“UMPC”と呼ばれるデバイスを各メーカーが出してくると思われます。「Aspire one」と他社製品との違い、優れている点はどこですか?
まず、われわれは「Aspire one」を“UMPC”とは呼んでおりません。UMPCは、マイクロソフトによって2年前に作られた言葉です。UMPCはPCを小さくしたものにすぎません。
——では……
“モバイルインターネットデバイス”と呼んでます。我々がこの製品を作ったのは、世界中に大勢のインターネットユーザーが存在するにもかかわらず、モバイルインターネット利用に応えられる便利なポータブルデバイスがなかったからです。(この製品の登場で)モバイルユーザーにとっては、これからは大きなチャンスをつかむことになると思いますよ。23年前を考えてみてください。人々はオフィスで固定電話を使っていました。今となっては、携帯電話なしで生活できる人はいないでしょう。同じことがPCでも起きるのです。いつ何時でも、デバイスを使ってインターネットにアクセスできるようになるのです。エイサーが、モバイルインターネットデバイスと製品を呼ぶのは、ここのスタンスの違いでしょう。
——何故、これまでこのようなデバイスが登場しなかったんでしょうか?CPUに原因があったのでしょうか?
CPUは違う次元の問題です。むしろ、それはPCブレーン(メーカー)によるものでしょう。このような製品が登場してきたのは、マーケットオリエンテッドにエンドユーザの調査してきました結果です。ここにきて、人々は携帯電話と同じように、PCにもモバイルインターネットデバイスを必要とするようになったといえます。
——WiMAXについてはどうですか?
WiMAXは、我々のオプションのひとつです。我々は2つのコミュニケーションモジュールを内部にもっています。ひとつはWiFiで、もうひとつはWIMAXと3Gです。WiMAXと3Gはその国によって異なります。あるマーケットは3Gがポピュラーで、あるマーケットはWiMAXが一般的です。地域の要求によるわけです
——日本ではいつごろ登場するのでしょうか?
日本市場に製品を投入するのは秋くらいになるでしょう。
——アジア・パシフィック地域における日本市場をどのようにお考えですか?
アジアのなかでも日本はモバイルサービスをもっとも享受している国のひとつであると思いますよ。情報にアクセスするために携帯電話を頻繁に使ってますし、日本のユーザーは特殊な習慣を持っていると思います。つまり、モバイルで情報にアクセスすることが習慣化されていますね。
——では、ひょっとするとライバルはPCメーカの製品ではなく携帯電話かもしれない?(笑)
そうかもしれないですね(笑)
《小板謙次》
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