【ショートコラム】地味ながらリモコンが次世代テレビのキーになるかも、という話
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6月13日のことだが、家電4社と半導体メーカーなどがテレビなど家電製品のリモコンの新しい規格を作ろうというコンソーシアムを立ち上げたというニュースがあった。
コンソーシアムはの名前は、RF4CE(Radio Frequency for Consumer Electronics)といい、フィリップス、サムスン電子、ソニー、パナソニックの4社とTI、フリースケールなど半導体メーカーも参画している。具体的にはIEEE802.15.4をベースにした双方向かつ帯域の広い(まあ、現状の赤外線リモコンに比べて)リモコンの規格を統一していこうというものだ。IEEE802.15.4をベースにした通信技術にはZigBeeなどといった方式も存在するが、今回のリモコン用の規格はこれとは別ものだそうだ。
リモコンの統一規格なんて過去にもそういう動きはいくらでもあった。しかし、どれも実現していない。チャンネルやボリューム、せいぜい番組予約くらいなら規格など統一しなくてもマルチリモコン、学習リモコン、あるいはケータイのアプリでで十分だ。しかし、今回のコンソーシアムの意味はそこではない。2.4GHz帯の無線を利用して双方向通信が可能になるリモコンの持つ可能性だ。規格が統一されるかどうは結果であって、そういう製品の実現を後押しする動きであるという点で重要なのだ。
家庭用テレビの市場で世界的にもシェアを持ち、ブランド力もあるメーカーが名を連ねているのも気になる。今後予想されるテレビは、フルデジタル化、液晶、ELといった画面のデバイスや形状、ハイビジョンなどの画質の問題だけでなく、ネット接続や双方向が重要になってくるのは論を待たないだろう。テレビがPCやケータイに変わる情報端末になりうる可能性は何年も前から指摘されている。折りしもInterop Tokyo 2008では、日本のインターネットの父と異名を持つ村井純教授が、基調講演であらためてこの点を指摘している。
テレビを操作できる、双方向・広帯域の通信規格、いやそういうリモコンでどんなことが可能になるだろうか。これも、アイデアやコンセプトは目新しいものではないが、双方向の地上デジタル放送のリモコンとしては逆にこのような機能は必須だ。IPTVやアクトビラのような「端末」のコンソールとしても用途は広がる。OSやフルブラウザを搭載したテレビの操作もテレビリモコンならユーザーのすそ野を広げることができる。ケータイ電話に搭載すれば、写真や動画の転送、視聴が家のテレビで簡単にできる。アプリしだいでは文字通りの「テレビ電話」(大画面、動きもスムーズ)も可能だ。
PCやホームサーバーなど大げさにならないでも、ちょっと頭のいいリモコン1台で、ネットにもいけるしメールも打てる。番組をみながら気に入ったレストランやホテルの予約、商品の注文もできる。そんなテレビのイメージだろうか。
テレビ以外の家電にも応用し、PCやケータイのサービスと連動させれば、エアコンや照明、ラジオやドアホンの統合管理、昔の用語でいえば「ホームオートメーション」がやっとまともに、壁の工事などせずに実現できる。ビデオカメラで撮影したデータは無線でPCやHDDレコーダーに転送できる。あるいは家の中なら撮影しながら転送なんてことも可能だ。
もちろん、統一規格ありきでこのような市場やサービスが簡単に広がるとは思えないが、リモコンが双方向になりもっと大容量のデータをやりとりする必要性はもっと高まるだろう。どの規格や方式がスタンダード、もしくはデファクトになるかはまったく未知数だが、RF4CEはその方向性を示唆しているといえる。
コンソーシアムはの名前は、RF4CE(Radio Frequency for Consumer Electronics)といい、フィリップス、サムスン電子、ソニー、パナソニックの4社とTI、フリースケールなど半導体メーカーも参画している。具体的にはIEEE802.15.4をベースにした双方向かつ帯域の広い(まあ、現状の赤外線リモコンに比べて)リモコンの規格を統一していこうというものだ。IEEE802.15.4をベースにした通信技術にはZigBeeなどといった方式も存在するが、今回のリモコン用の規格はこれとは別ものだそうだ。
リモコンの統一規格なんて過去にもそういう動きはいくらでもあった。しかし、どれも実現していない。チャンネルやボリューム、せいぜい番組予約くらいなら規格など統一しなくてもマルチリモコン、学習リモコン、あるいはケータイのアプリでで十分だ。しかし、今回のコンソーシアムの意味はそこではない。2.4GHz帯の無線を利用して双方向通信が可能になるリモコンの持つ可能性だ。規格が統一されるかどうは結果であって、そういう製品の実現を後押しする動きであるという点で重要なのだ。
家庭用テレビの市場で世界的にもシェアを持ち、ブランド力もあるメーカーが名を連ねているのも気になる。今後予想されるテレビは、フルデジタル化、液晶、ELといった画面のデバイスや形状、ハイビジョンなどの画質の問題だけでなく、ネット接続や双方向が重要になってくるのは論を待たないだろう。テレビがPCやケータイに変わる情報端末になりうる可能性は何年も前から指摘されている。折りしもInterop Tokyo 2008では、日本のインターネットの父と異名を持つ村井純教授が、基調講演であらためてこの点を指摘している。
テレビを操作できる、双方向・広帯域の通信規格、いやそういうリモコンでどんなことが可能になるだろうか。これも、アイデアやコンセプトは目新しいものではないが、双方向の地上デジタル放送のリモコンとしては逆にこのような機能は必須だ。IPTVやアクトビラのような「端末」のコンソールとしても用途は広がる。OSやフルブラウザを搭載したテレビの操作もテレビリモコンならユーザーのすそ野を広げることができる。ケータイ電話に搭載すれば、写真や動画の転送、視聴が家のテレビで簡単にできる。アプリしだいでは文字通りの「テレビ電話」(大画面、動きもスムーズ)も可能だ。
PCやホームサーバーなど大げさにならないでも、ちょっと頭のいいリモコン1台で、ネットにもいけるしメールも打てる。番組をみながら気に入ったレストランやホテルの予約、商品の注文もできる。そんなテレビのイメージだろうか。
テレビ以外の家電にも応用し、PCやケータイのサービスと連動させれば、エアコンや照明、ラジオやドアホンの統合管理、昔の用語でいえば「ホームオートメーション」がやっとまともに、壁の工事などせずに実現できる。ビデオカメラで撮影したデータは無線でPCやHDDレコーダーに転送できる。あるいは家の中なら撮影しながら転送なんてことも可能だ。
もちろん、統一規格ありきでこのような市場やサービスが簡単に広がるとは思えないが、リモコンが双方向になりもっと大容量のデータをやりとりする必要性はもっと高まるだろう。どの規格や方式がスタンダード、もしくはデファクトになるかはまったく未知数だが、RF4CEはその方向性を示唆しているといえる。
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