米Yahoo!組織変更——事業ドメインを「クラウドコンピューティング」へシフトか?
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26日(現地時間)、米Yahoo!は、新しい組織と事業戦略について発表した。クラウドコンピューティングを応用したコンシューマー製品の開発、サービス事業を集中させ、3つの新しい組織を設立するというものだ。
発表では、米国内で開発された製品を、全世界のユーザー、広告主、各メディアに提供するため、戦略チームを組織し、技術やデータといったリソースの活用、製品開発の効率を高めたいとしている。
新設される3つの組織は、製品戦略や商品企画を担当するAudience Products Division(責任者はAsh Patel氏、前任はPlatform & Infrastructureグループ)、北米のマーケティング活動を行う部隊(責任者はHilary Schneid氏、前任はGlobal Partner Solutionグループ)、全体の戦略遂行とデータ分析を行うInsights Strategyチーム(責任者は数週間以内に決定)、となっている。
CTOであるAri Balogh氏によって技術部門も再編が行われるが、主な変更は、世界規模のクラウドコンピューティングとストレージのインフラ構築を目指すというものだ。この事業のため、Cloud Computing & Data Infrastrutureグループが編成される。そして、すべてのコンシューマー向けプラットフォーム部隊はAudience Technologyグループ(責任者
Vankat Panchapakesan)に再編される。このグループはYahoo!の検索エンジングループの下で活動する。
各組織、グループの具体的な活動や製品については発表はされていないが、クラウドコンピューティングやストレージのインフラについて言及しているのは興味深い。組織上、この部分の開発を行うグループは検索エンジン部門の下ということになりそうだが、全体の戦略とマーケティングなどを統括する組織が新設されるなど、事業ドメインのシフトをうかがわせる内容になっている。検索エンジンサイトの機能を軸にしつつ、ユーザーコミュニティや各種サービスなどを開発し、検索だけに依存しない新しい「ネットワーク」(ユーザー、広告、メディア)を構築しようとする戦略が見て取れるからだ。
Googleとの提携や関係が強化されると、キーワード広告事業の収益は改善される可能性が高いが、同時に同じ事業ドメインでは大きいほう(Google)にやがて吸収されてしまうというのではないかという懸念もある。Yahoo!としては独自のサービスやネットワークを構築する必要があるのだろう。
発表では、米国内で開発された製品を、全世界のユーザー、広告主、各メディアに提供するため、戦略チームを組織し、技術やデータといったリソースの活用、製品開発の効率を高めたいとしている。
新設される3つの組織は、製品戦略や商品企画を担当するAudience Products Division(責任者はAsh Patel氏、前任はPlatform & Infrastructureグループ)、北米のマーケティング活動を行う部隊(責任者はHilary Schneid氏、前任はGlobal Partner Solutionグループ)、全体の戦略遂行とデータ分析を行うInsights Strategyチーム(責任者は数週間以内に決定)、となっている。
CTOであるAri Balogh氏によって技術部門も再編が行われるが、主な変更は、世界規模のクラウドコンピューティングとストレージのインフラ構築を目指すというものだ。この事業のため、Cloud Computing & Data Infrastrutureグループが編成される。そして、すべてのコンシューマー向けプラットフォーム部隊はAudience Technologyグループ(責任者
Vankat Panchapakesan)に再編される。このグループはYahoo!の検索エンジングループの下で活動する。
各組織、グループの具体的な活動や製品については発表はされていないが、クラウドコンピューティングやストレージのインフラについて言及しているのは興味深い。組織上、この部分の開発を行うグループは検索エンジン部門の下ということになりそうだが、全体の戦略とマーケティングなどを統括する組織が新設されるなど、事業ドメインのシフトをうかがわせる内容になっている。検索エンジンサイトの機能を軸にしつつ、ユーザーコミュニティや各種サービスなどを開発し、検索だけに依存しない新しい「ネットワーク」(ユーザー、広告、メディア)を構築しようとする戦略が見て取れるからだ。
Googleとの提携や関係が強化されると、キーワード広告事業の収益は改善される可能性が高いが、同時に同じ事業ドメインでは大きいほう(Google)にやがて吸収されてしまうというのではないかという懸念もある。Yahoo!としては独自のサービスやネットワークを構築する必要があるのだろう。
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