日本のコンテンツ市場規模は11.4兆円!〜総務省、メディア・ソフトの実態調査結果を公表
ブロードバンド
その他
注目記事

2006年の各メディア業界の統計データ等を、「ソフト(コンテンツ)」の内訳別に再編し、「ソフトの市場」を推計することにより、「ソフトの制作・流通のトレンド」を包括的に把握・分析したもので、具体的には、映像系・音声系・テキスト系の別、ソフトの一次流通・二次利用(マルチユース)の別で分析し、またネットワーク(PCインターネット、携帯インターネット等)での流通について調査した内容となっている。
これによると、日本のコンテンツ(メディア・ソフト)の市場規模(2006年)は11兆4,494億円となった。映像系、音声系を中心に、市場は拡大基調にあり、対前年比で1.4%(1,547億円)の増加を見せている。市場規模は03年にすでに10兆円超に達しているが、以降も継続して増加しているとのこと。コンテンツの制作金額は3兆9,500億円(対前年比0.9%増)で微増だった。
映像系ソフト(テレビ番組、映画等)と音声系ソフト(音楽、ラジオ番組等)は引き続き拡大しており、映像系で5兆4,195億円(対前年比2.1%増)、音声系で1兆354億円(対前年比7.5%増)、テキスト系で4兆9,945億円(対前年比0.6%減)の規模となっている。
なかでも一次流通市場の8兆9,520億円(対前年比0.6%増)に対して、マルチユース市場(二次利用)は2兆4,974億円と4.1%増と伸び、市場全体の2割超に達している。またネットワーク流通市場も、拡大が続いており、対前年比8.6%(696億円)と大きく増加した。
ネット関連では、パソコン、携帯電話等を利用したネットワークでの流通の高い伸びが続き、06年では対前年比約9%の増加で8,763億円に達した。インターネット(パソコン、携帯電話)利用者の48.6%が有料コンテンツを利用しており、有料コンテンツ利用者の約3割がパソコンと携帯電話の両方で利用中とのこと。インターネットの有料コンテンツ利用者一人当たりの利用金額(1か月)は、1,395円で映像系(722円)、音声系(462円)、テキスト系(211円)の順。また、パソコンでの利用金額は1,970円、携帯電話での利用金額は688円となった。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/
関連ニュース
-
総務省、UQコミュニケーションズを条件付きで電気通信事業登録
エンタープライズ -
固定系から移動系通信への移行が鮮明に〜総務省調べ2006年度トラヒックデータ
ブロードバンド -
日本通信のMVNOサービスの端末は独自調達で——ノンキャリア端末のMVNOは日本初
ブロードバンド -
東海道新幹線、N700系でインターネット接続サービスを来年3月開始〜NTTBPと提携
ブロードバンド -
【ショートコラム】日本はガラパゴスじゃなかったの?
ブロードバンド -
総務省、広告メール配信時の表示義務違反でBotoloに措置命令を実施
ブロードバンド -
【総務省】NTT東西の光ファイバ接続料改訂を答申に従い認可
ブロードバンド -
楽しみを奪わずに安全を守りたい——子どもたちのインターネット利用について考える研究会
ブロードバンド -
スカパー!光、NTT西日本 四国エリアでのサービス開始〜7月より徳島県で提供スタート
ブロードバンド -
【CATVショー2008 Vol.4】アイピーモバイル跡地を狙う「iBurst」
エンタープライズ