KDDI研、IPネットワーク経由で視聴する「ワンセグエリア放送送信システム」を開発
エンタープライズ
その他
注目記事
-
【デスクツアー】真似したい自宅デスク環境一挙公開!
-
テレビ電話・顔認証・タッチパネル端末で特定保健指導業務を支援——KDDI研
-
映像がなくても“選手や審判の視点”が可能に〜KDDI研究所、「自由視点映像VODシステム」を開発

ワンセグエリア放送は、特定のエリアのみで視聴できる独自のワンセグコンテンツを配信するもの。駅や空港構内での観光案内、美術館や博物館での展示品紹介、店舗でのクーポン提供などをワンセグ端末向けに配信するといった利用法での展開が期待されている。
KDDI研究所は、ワンセグエリア放送を実現するための技術として、ワンセグコンテンツをIPネットワーク経由で配信し、遠隔地において地上デジタル放送規格に準拠したワンセグ信号へリアルタイムに変換する「ワンセグIP/RF変換技術」を、今回あらたに開発したとのこと。
IPネットワークによる配信を考慮した暗号化機能および誤り訂正機能により、1チャンネルあたり500kbit/s以下の小さな伝送帯域で、高い秘話性と伝送品質を実現したほか、IPネットワークで発生するパケット到着間隔揺らぎを吸収する機能や周波数同期回路を実装し、高品質のワンセグ信号を送信することで、受信端末では安定した視聴が可能とのこと。また、コンテンツをリアルタイムでワンセグ信号に変換できるため、配信サーバで番組の一元管理や差し替えが容易に行える。IPマルチキャスト技術を用いることで複数のエリアへ同時配信することも可能。
これにより、ローカルでのファイル再生を中心とした従来のワンセグエリア放送方式に対し、生放送番組の配信や全国規模で展開する店舗などへの同報配信など、ネットワークを介することによる新しい形態でのワンセグエリア放送サービスの展開が期待されるという。
なお、今回の開発システムは「ワイヤレスジャパン 2008」(7月22日〜24日@東京ビッグサイト)のKDDIブースで動態展示される予定。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/
関連リンク
関連ニュース
-
テレビ電話・顔認証・タッチパネル端末で特定保健指導業務を支援——KDDI研
ブロードバンド -
映像がなくても“選手や審判の視点”が可能に〜KDDI研究所、「自由視点映像VODシステム」を開発
エンタープライズ -
KDDI研究所、新OFDM方式「R-OFDM」の開発に成功〜安定した高速モバイル通信が可能に
エンタープライズ -
KDDI研究所、光OFDMを利用した100Gbps信号の長距離伝送実験に成功
エンタープライズ -
KDDI研、MPEG-2とH.264をシームレスに混在させて配信する技術を開発〜次世代番組配信で活用
ブロードバンド -
総務省、NGN標準化テストベッドでの日中韓共同実験を開始
ブロードバンド -
総務省、「ユビキタス特区」第2次プロジェクトを決定〜新ワンセグの開発などあらたに6件を追加
ブロードバンド -
情報通信研究所、KDDI研究所ら、総務省施策「ユビキタスITS」の研究成果の実証実験を実施
ブロードバンド -
コグニティブ無線端末機など、移動通信に関する最先端技術を実証実験で公開〜横須賀リサーチパーク
ブロードバンド -
TVバンク、P2P技術をベースとした動画配信システムで、JANOG21ミーティングをライブ中継
ブロードバンド -
KDDI、公開実験アプリをバージョンアップ、任意の画像から隠し絵の作成が可能に
ブロードバンド -
KDDI研究所とメディアキャスト、ワンセグ対応H.264エンコーダを共同開発〜コストダウンと高品質化を実現
ブロードバンド -
KDDI、1本の物理回線で異なる配信品質が共存できる放送事業者向けIP映像伝送システム
ブロードバンド