【HP PRESS EVENT HONGKONG】SMB市場にも注力?HPのオンライン写真プリンティング戦略
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このSnapfishは、6月に日本でもサービスがはじまった。写真のアップロード、保存は無制限でメールアドレスを入力するだけで家族や友達と共有できる。招待された人はメールに記載されたURLにアクセスしSnapfishにユーザ登録することで写真の閲覧やプリントの注文が可能だ。Lサイズ1枚15円〜、ホスター700円〜(四切サイズ)ほかマグカップやマウスパッドなどのプリントが可能(送料は別途)。ユーザ登録時にはLサイズ20枚のプリントが無料となる。
Snapfishのビジネスモデルは2つある。ひとつはHPがコンシューマを相手にオンラインでサービスを提供する現在の形。もうひとつは、Harvey Norman OFISのようにリテールと組む形だ。香港で開催されたプレスイベントで、SMBビジネスへの展開を記者団から聞かれたChristopher Morgan氏(Senior Vice President,Imaging and Printing Group, Asia Pacific and Japan)は「Logoworksとの関係を考えていただくと、オンラインとリテールといった資産を使ってますます広げていくという機会があるだろうということは考えられるだろう」として、Harvey Norman OFISのケースを今後も拡大していくことを示唆した。ちなみに中国ではマクドナルドともパートナーシップを結んでいる。日本でのリテール市場とのパートナーシップについて「例えばコンビニと組んでいくなどの展開は考えられるか?」との質問には「まだ公表できるものはない」とした。
以下は記者団とのやりとりだ(ビデオでも別途公開)。
——昨日、SnapFishのサービスエリアをSMBのエリアまで広がないのかという質問をしたが、これに関してもう少し細かい考えをうかがいたい
今日の段階ではアナウンスできることはない。ただ過去18ヶ月のHPの方向性を見ていただくと、Logoworksの買収といったものがある。そのあたりの関係を考えていただくと、オンラインとリテールといった資産を使ってますますビジネスを広げていくという機会があるだろう。Harvey Norman OFISのプレゼンでもあったが、パートナーシップをHPと結んでいるとでリテールがSMB市場にいくということが見て取れると思う。リテーラーのWEBだけではなく、オンラインでバックにHPが存在することが戦略となるのだ。今後はこういったところにも投資をしていき、インストアもオンラインも両方ともやっていくという戦略になる。HPはカラーレザーのラインナップや、オンラインのテンプレートツール、マーケティングの資料をつくるためのアシストといったものにも投資をしている。
——SnapFishのユーザーが一番多い地域はどこか?
米国だ。それは提供期間が長いのも原因だ。また、オーストラリアほど成熟はしていないがインド、中国でも成長が見られる。日本でもサービスをはじめたばかりだが、非常に期待している
——日本では、まだセルフプリンティングをする人が多い。(将来的にオンラインサービスが主流になっていくのかもしれないが)オンラインプリンティング前提でHPの製品がシンプルになっていくと、日本市場と乖離してしまうのではないか?
使いやすさと利便性がプリンターには反映されている。日本はオンライン化の方向に進んでいくと思うが、エコシステムということも考えている。
——SnapFishのサービスで一番よく利用されているのは何か?
(ワールドワイドでは)枚数でいえば写真プリントとなるが、そのほかにも保存に利用されるケースも多い。ストレージには制限がないということでかなり使われている。ツールではTシャツはインドで人気があり。キーチェーンは韓国で人気だ、カレンダー、ポスターはギフトとして人気がある。
——キーチェーンなどはコンシューマが少量作るのが多いのか、それともSMBがまとめて発注するケースが多いのか?
家族、女性ときに母親に焦点をあてているため、コンシューマビジネスがメインになる。我々のりサーチによると母親が写真を多くプリントするという結果がでている。SMBはそんなには多くはない。サービスモデルとしてはプリンターからプリンティングに変わるという話があったが、SMBには機材や適切なアプリケーションを提供するといったところになる。
——日本市場の話だが、エプソンやキャノンの高付加価値製品と直接対峙するというよりは、どちらかというとシンプルな製品で勝負するという感じになってきているようだ。おそらくSnapFishのほうで高付加価値のプリンティングをしてくださいということだと思うが、今後はあまり高付加価値のプリンターには力を入れていかないということなのか?
もちろん戦略的には違ったものを提供するということになるだろう。HP Officejet Proにも力をいれていくが、コンシューマについてはリテールのフォトプリントといったところで高付加価値をつける。また、コンシューマのキートレンドとしてはワイヤレスのプリントを自宅で行うようになっている点だ。私どもの製品も1/3くらいがワイヤレスに移行している。我々は日本のチームと一緒に、日本におけるワイヤレスの浸透もチェックしており、今後もなんらかの動きがあるだろう。HPがほかと違うところはエンド・トゥ・エンドのソリューションを、例えばホームからリテールまで提供しているところだ。
——SnapfishについてHPオンリーのビジネス、HPとリテールのビジネスの2種類のモデルのうち日本ではどちらを重視するのか?
日本ではHPオンリーではじめた。トレンドというものは市場マーケットやそれを取り巻く環境によって違ってくる。例えば中国ではマクドナルドチャイナとパートナーシップを結んでいる。マクドナルドのサイトにいくとSnapFishが使えるのだ。
——日本では、印刷業界以外のリテール、例えばコンビになどとパートナーシップを組む可能性はあるか?
今の時点で話できるものはない。このSnapfishを成功させていくには何よりもパートナーとのやりとりが重要だ。Harvey Norman OFISがいい例だろう。非常にうまく成功した事例といえる。
《RBB TODAY》
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