【連載・このパソコンが欲しい!】日本Shuttle「XPC G5 3300B」をチョイス
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はじめまして。このたびRBB TODAY編集部でスタッフとして働くことになりました中川です。どうぞよろしくお願いします。てっきり、普通の仕事をまかされると思い込んでいたのですが……、いきなりレポートを書かされることになりました。
最初に言われたのが「君のマシンはない」でした。
ええっ、ありですか?そんなの。
しかし、なんでもいいから好きなパソコンを選んでいいよ、というではないですか!どうせなら編集部にもなく、個性的なオリジナルマシンっぽいのがいいということでチョイスしたのが写真のパソコン。うっほっほと喜んでいると、それを使うには原稿を書けという鬼のような条件を提示されました。うーん、私はこの編集部にきて良かったのでしょうか?とはいっても私が現在、自宅で使っているのは2年前に購入したノートPCの「VAIO type S VGN-SZ90PS」。好きなゲーム「Ultima Online」や「FINAL FANTASY XI」を遊ぶには十分過ぎるほどの性能です。なので、これまでデスクトップPCをあまり使ったことがないんです……。
なんですかね、このマシンは?一瞬、コンポかと思っちゃいました。デスクトップPCといえば、フルタワー、ミドルタワーともに今では筐体が大きすぎるため、コンシューマ向けのものはスリムタイプがほとんど。もし購入するとしたら自分もこの手のマシンをほしいかな、と思っていたのですが、編集部で今回使うことになったのは、日本Shuttleの「XPC G5 3300B」。いわゆるキューブ型のPCらしいです。本体のサイズは幅20cm×高さ18.5cm×奥行き31cm。コンパクトかつ、ブラックの塗装にヘアライン加工がされていて、リビングに置いてもオシャレな感じ。パソコンというよりもオーディオっぽいです。前面の電源ボタンやアクセスランプ部分はシルバーで、いいアクセントになってます。編集部で使っていると、そばを通る人から「これなんですか?」って聞かれちゃうくらいPCらしくないです。近くにやってきた経理担当の女性曰く「PCぽくなくていいじゃない。コンポみたいでスピーカーつけるとカッコよさそう」。確かに。
実は、聞くところによると、キューブ型のベアボーンPCというのが電気街で流行した時期があったらしいです。あ、ベアボーンっていうのはハードディスクやメモリなどの基本パーツは自分で組み込んでいくタイプで、自作に近いものですね。今回の「XPC G5 3300B」は、すでにシステムとして出来上がっているものです。自作に自信がない人は、こういうのを購入するのもいいかも知れません。ちなみに編集長が、大のキューブPC好きなので、感想を聞いてみました。
「自分の家にはXPCの古いバージョンがあるけど、場所をとらないので結構いいよね。デスクトップはこの手の形のものしか使ったことないくらい。確かに昔は、内部が配線でぐちゃぐちゃだったけど、今はすっきりしているし……。たぶん、インテリアとしてもマッチするんじゃないかな。できればこの箱(キューブ)を重ねて、いろんな用途に交互につなげたりしてみたいね。あと…」
編集長の妄想がどんどん膨らんでいくのでカットしました。
■中身は意外とすっきり!初心者だけでなくマニアでもOK
要は、日本Shuttleはコンポタイプのマシンの老舗らしく、ラインナップも豊富。ホームページを見てみると、CPUやデザイン、用途でマシンを選択できるようになてます。
「XPC G5 3300B」は正面から見ると、下部にUSB2.0ポート2つにマイクとイヤホンジャック、IEEE1394ミニポートがあります。ここにはフタがついていて、使わないときは見えないようになってます。背面から見ると、HDMI端子、S/PDIFの出力端子、USB2.0ポートが4つ、IEEE1394ミニポート、eSATAのポートなど、充実しています。特に地デジ対応テレビなどについてるHDMI端子や、音声信号をデジタル転送するS/PDIFなどがついているあたり、映像や音にこだわる方も納得できるんではないでしょうか。
また、通常の音声端子も出力だけで4種類あるという充実ぶりです。実はこの4つの端子はそれぞれ、セントラル/低音用、サラウンドバック用、サイドサラウンド用、正面アウト用、となっていて、ホームシアターなんかでよく聞く5.1ch / 7.1chサラウンドを実現するための端子みたいです。今のデスクトップPCってこれが普通なんでしょうか……?
それにしてもUSBポートが多いですねー……と思ったらPS/2端子がないんですね。いまどきのマウスはUSBが主流なので問題ないでしょうけど……。
外見を堪能した後は背面のネジをはずして、さらにフタをはずして中身とご対面です。ちなみに、蓋を外すのに、ドライバーは必要ありません。また、内部はすっきりしてます。SATAなのでハードディスクのケーブルが細いというのもありますが、ケーブル類はまとめられるものは束ねて、筐体のフレームに沿うようにくっついています。これなら拡張するときも、いろんな線が邪魔でイライラすることもないですね。
マザーボードは同社の「FG33」を使っています。CPUはIntel Core 2 Duo E8400の3GHzが載っており、ヒートシンクからヒートパイプが3本伸びています。背面の冷却ファンにつながっています。これ、CPUの冷却と排熱の効率がよさそうです。ほかにもヒートシンクがいくつか付けられていますが、それぞれが小さめなので筐体内の空間に余裕がありますね。この大きさの割りには拡張スロットPCI Express x16とPCIスロットがひとつずつ用意されています。元のスペックが高めなので、僕が拡張するならビデオカードを挿すくらいかなあ、と思います。
一応、スペックを調べて見ると
OS:Windows Vista Ultimate 32bit 日本語版
CPU:Intel Core 2 Duo E8400(L2 6MB/3GHz/FSB1333MHz)
チップセット:Intel G33 + ICH9DH
メモリ:DDR2 800 1GB x 2
グラフィックス:Intel G33 Express
ハードディスク:SATA II 250GB 7200rpm
光学ドライブ:DVD±RW DL
サイズ:310(L) x 200(W) x 185(H) mm
これでお値段、104,600円(税込)也。
OSなしのオプションにすると79,800円になります。
ちなみにCPUも購入時にIntel Core 2 Duo E8400(L2 6MB/3GHz/FSB1333MHz)のほか、Intel Core 2 Quad Q6600(L2 8MB/2.4GHz/FSB1066MHz)も選べて、さらにビデオカードも搭載するかどうか選べます。この大きさでクアッドコアCPUとか積めるんですね……技術の進歩は早いなあ……
Vistaは結構PCのスペックを要求するOSだと聞いているので心配だったんですが、起動してみるとサクサク動きます。さすがデュアルコアCPUです。グラフィック機能はオンボードチップで、メインメモリの一部をビデオメモリとして使うものの、「FINAL FANTASY XI for Windows オフィシャルベンチマークソフト」Lowモードで4600前後という、なかなかの成績を出していました。Aeroもストレスなく動きます。
また、Vistaのパフォーマンス評価だとその他の評価は軒並み5より上でした(5.6〜5.9くらい)が、「ゲーム用グラフィックス」が3.5、「グラフィックス」が3.7と頭ひとつ低めとなってました。とは言うものの、FFXIくらいのゲームであれば快適に動きますし、文書作成やDVD見たりするには十分な性能です。
静音性もなかなかです。ハードディスクも放熱ファンも静かです。作業したり遊んだりしていると結構気になるんですが、「XPC G5 3300B」は職場で起動してる分には音がしてるのだろうかと思うくらい静かです。自宅で使っているノートPCや外付けハードディスクのほうがよっぽどうるさいです。
「XPC G5 3300B」はデザインもいい意味でPCらしくなく、重さも両手で軽々持てるほどなので家の中での持ち運びもラクチンです。静音性が高いのも大きなポイント。複数の音声出力端子やS/PDIFの端子などがついていることからも、音にこだわっているなと感じました。
次回は、このマシンに搭載されているHDMI端子を使ってビデオ編集をしてみたいと思います。
《RBB TODAY》
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