減収減益で赤字に下方修正 —— パナソニック、2008年度第3四半期決算を発表
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それによると2008年度第3四半期連結決算における売上高は、対前年度比9%減の6兆2,237億円、営業利益は同34%減の2,545億円、当期純利益は同70%減の654億円となった。同社も米国発の金融危機の影響を大きく受け、特に10月に入って以降、想定をはるかに超える円高、世界的な消費の低迷、価格競争の激化などにより、状況はさらに悪化。成長性の確保と経営体質の強化に取り組んできたという。商品部門別では、デジタルAVCネットワーク分野の売上高は、2兆8,389億円(前年同期比7%減)となり、このうち、映像・音響機器部門は、薄型テレビやDVDレコーダーの売上が前年を上回ったが、デジタルカメラやオーディオ機器などが減収となり、前年同期比1%減となった。情報・通信機器部門は、カーエレクトロニクス機器やパソコンおよび周辺機器などの売上が低調で、前年同期比13%減となるなど、全般的に減少となった。
利益については、国内外の急速な消費低迷による売上減、価格競争激化や原材料価格の高騰・円高に対応して、材料費を中心とした合理化や固定費の削減を実施したことなどにより、営業利益は2,545億円、税引前利益は1,442億円となり、当期純利益も654億円と黒字になったが前年実績は下回った。
なお2008年11月27日に公表された2009年3月期(2008年4月1日〜2009年3月31日)の連結通期業績予想、および2008年10月28日付「2009年3月期第2四半期決算短信」にて発表された期末配当予想についても修正発表された。それによると、売上高は7,500億円減の7兆7,500億円、営業利益は2,800億円減の600億円。最終的に当期純利益は4,100億円減となり、黒字予想からマイナス3,800億円の赤字という予想額となった。なお、今回修正予想における営業外損益(4,400億円の損失)には、国内外の拠点統廃合、固定資産の減損および雇用構造改革を中心とした事業構造改革費用3,450億円、保有株式の評価減780億円などが含まれるとのこと。
《冨岡晶》
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