フラッシュメモリーのSpansion Japanが会社更生法の適用申請 —— 日本綜合地所に次ぐ大型倒産
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Spansion Japanは、1993年4月に、富士通とAMDの出資により設立。2003年7月に両社出資によるSpansion LLC(現:Spansion Inc.)に株式が譲渡され、同社の子会社となった。Spansion Inc.は、米国NASDAQ上場企業で、欧州・アジア各国に製造設備、営業拠点を有するフラッシュメモリー専業大手業者。グループ全体で約9500名の従業員を有し、Spansion Japanはその日本法人。世界的なシェアも高く、2006年12月期には年売上高約1797億3500万円をあげていたが、工場拡張に対する設備投資および研究開発費が重荷となり、世界的な不況も重なり業績が悪化、支え切れずに今回の措置となったという。なお法的申請を行ったのは日本法人のみで、親会社および他のグループ企業は通常通り営業を行うとのこと。
なお、負債額は日本綜合地所(負債1975億4900万円、2月会社更生法)に次いで今年2番目の大型倒産とのことで、製造業としては、今年最大規模となった。なお10日15時現在、同社サイトにとくに記載はない。
《冨岡晶》
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