20日に発表された「第32回日本アカデミー賞」で、最優秀賞対象全13部門中、最多10部門を制した「おくりびと」は、納棺師という職業をテーマにしながらもユーモアを散りばめ、さまざまな死に向き合うことで、そこに息づく愛の姿を描いた作品だ。今回、外国語映画部門でオスカーを獲得すれば、日本人監督作品としては黒澤明監督「デルス・ウザーラ」(第48回・ソ連映画)以来、日本映画としては初の快挙となる。
「つみきのいえ」は、家を上へ上へと建て増し続けた積み木のような家に住むおじいさんの、家族との思い出をつづった物語。日本人による短編アニメーション部門ノミネートは第75回の山村浩二監督作品「頭山」に次ぐ2作品目。今回受賞となれば、アニメ作品としては、宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」(第75回・長編アニメーション部門)以来の快挙となる。
「つみきのいえ」からは加藤久仁生監督、「おくりびと」からは滝田洋二郎監督、本木雅弘さん、広末涼子さんらが現地入りしているということだが、喜びのスピーチは見られるのか!? 期待が高まる。
注目の受賞式に向け、両作品の公式サイトをチェックしておきたい。アカデミー賞公式ページでは、現地からのライブ中継も予定されている。