【スピード速報(136)】《ブロードバンドアワードSpecial》近畿地区ではケイ・オプティコムのeoが全ての時間帯で平均以上
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前回に続いて「RBB TODAY ブロードバンドアワード2008 ベストキャリアアワード」のスペシャルをお送りしよう。毎回、各地区のベストキャリアにスポットライトを当て、いろいろな角度からその強みを検証していく。
今回は、近畿地区のベストキャリアに輝いたeo(ケイ・オプティコム)の平均ダウンロード速度(ダウンレート)を時間帯別に分析する。2009年2月3日〜3月2日の近畿地区における測定データから、測定時のドメイン名がeoの「eonet.ne.jp」だったものを抽出し、時間帯ごとのダウンレートを1時間単位で集計した。なお、地区別&キャリア別統計のため、1週間分では件数が充分ではないことから、今回も4週間分のデータを用いている。
図を見ての通り、eoのダウンレートの最速は8時台で48.6Mbpsを記録した。近畿地区全データ平均の最速は5時間帯の33.8Mbpsなので約1.47倍の差になっている。最遅時間帯については、eoは23時台の26.3Mbps、近畿地区全データ平均では17時台の19.8Mbpsであった。そして、全ての時間帯においてeoのダウンレートが近畿地区全データ平均を上回っている。
次に全体の波形を比較すると、夜21時台から深夜0時台を除いて、eoのグラフと近畿地区全データ平均のグラフがほぼ一定の差で並んでいることがわかる。また、測定データ件数において、近畿地区全体の22.0%をeoユーザが占めている(測定件数のシェアであり、実際の回線シェアとは異なる)。つまり、eoのダウンレートの高さは、近畿地区全体の速度向上に貢献しており、北陸地区におけるNTT西日本フレッツの場合などと同様、ベストキャリアアワードの選出はこの貢献度を評価したものとも言えるだろう。
なお、第129回「近畿のダウンレート最高速は全国平均並みだが8時台は半分」で指摘したとおり、近畿地区のダウンレートは全国平均並みに留まっている。今回の統計では8時台の極端な遅さは見受けられないが、やはり全国平均とほぼ同等の速度である。近畿地区は関東地区につぐ人口集中地域であり、全国のダウンレートへの影響も大きい。eoなどの高速キャリアの牽引により、トータルでの速度改善が進展することに期待したい。
《平野正喜》
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