まぁ涙は女を美しくするとかなんとかって言いますし、泣ける時にじゃんじゃん泣いときますかね。
どうせだったら笑えて泣ける映画を観て涙を美しく(?)流したいなぁと思い、前々から友人にすすめられていた『モンスターズ・インク』を観てみることに。
また、前回に引き続き実家に帰ってブルーレイ鑑賞です。いや〜よく帰ってるな、最近。
実は私、この作品が食わず嫌いというかなんというか、今まで積極的に観る気がしなかったのです。『白雪姫』とか『ダンボ』とか、昔の作品のほうが馴染みがあるし、CGに抵抗があったというか。
モンスター・シティ最大の会社『モンスターズ・インク』に勤めるけむくじゃらのサリーとひとつ目のマイクは、仕事上のパートナーであり、プライベートでは大親友。モンスター・シティのエネルギー源である子供たちの悲鳴を集めるのが彼らの仕事です。“クローゼットドアシステム”という方法で、子供部屋に通ずるクローゼットのドアから人間界に行き、脅かして戻るという作業で、悲鳴をゲットしています。実はモンスターのほうが子供たちを恐れていて、子どもの靴下などを間違って持って帰ってきてしまったら、もう大変! 消毒作業やら、持って帰ってきた人を隔離するだのの大騒ぎです。そこへ同僚のうっかりミスから小さな人間の女の子が人間界側のドアからやってきてしまいます。全然モンスターを怖がらない女の子になつかれて、気づくと“父性”みたいなものが芽生えているサリー。女の子に“ブー”という名前をつけてかわいがるものの、家に帰さなくてはならなくて……。
また、ブーがかわいい! とてもすばしっこい2歳です。
突然乱入したブーをめぐり、サリーとマイクの友情もぐらつく場面がありつつも、最終的には団結して会社の悪いやつらから必死でブーを守るんです。
最後のシーン、グッときて案の定泣きました。
サリーの毛並みがとんでもなくリアル。ふさふさゆれる青と緑の毛に顔をうずめたい……と、何度か思いました。特に雪山に追放されて、サリーが雪に倒れこむシーンがあるんですが、毛についた粉雪がすごい。細かすぎる。これはブルーレイで観なきゃわからないと思います。後で、特典の“スタッフのスペシャルトーク”を観るとよくわかるんですが、ここのシーンはかなり苦労したようで、初めて上映された時はスタッフから歓声が上がったそうです。
スピード感あふれる映像も見もの。世界各国の子供部屋のクローゼットのドアが流れてくるところで、ジェットコースターさながらのスピードで流れてくるドアにサリーとマイクがつかまって、ブーを追いかけるシーンは壮観です。そしてこっそり鼻をすすったあとは、お楽しみの特典映像です。これがまたたっぷり大容量です。
モンスターズ株式会社の能力判定試験というものがあったので、やってみました。ストーリーがわかっていたら難なく解ける問題なんですが、私はわりと最初の段階で失格……。結果、受付係になりました。受付嬢ってこと? まぁ悪くない。
ほかにも“ブーのドア”では、リモコンを使ったゲームで遊べたり、“マイクのドア”ではモンスターズ株式会社の会社案内が見られます。
また、テレビ番組『ポンキッキーズ』にサリーとマイクが出演した時の映像も収録されています。まさか“ジャカジャカジャンケン”を、あの2人がやっているとは知りませんでした。
スタッフのスペシャルトークは、この作品ができるまでの苦労話などが聞けておもしろかったです。ちょうど9.11の60日後に映画を公開するに当たって、表現を変えた場面もあったみたいです。
さらに、東京ディズニーランド内の新アトラクション『モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!”』の紹介もされていました。ここしばらく夢の国とはほど遠い世界で生きていたので、このアトラクションができたことすら知らなかった私。4月にできていたみたいですね。
あああ、超行きたくなってきた! 誰か連れてってください……、夢の国へ。
(c) Disney/Pixar.