日本HP、次世代iDCを具現化する統合インフラ「HP BladeSystem Matrix」を発表
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日本HPでは今まで「HP BladeSystem」やディスクアレイ製品、管理ソフトウェア製品群などを順次ラインアップしてきたが今回、こうしたソリューションを統合、パッケージ化し、次世代データセンターを具現化するITインフラのアプライアンス製品として「HP BladeSystem Matrix」を提供開始する。この統合ソリューションにより、従来までお客様がシステムごとに実施してきた一連のITインフラ構築作業を簡素化、自動化、迅速化することが可能となる見込みだ。
統合インフラソリューション「HP BladeSystem Matrix」は、HP BladeSystem c7000エンクロージャー、HPバーチャルコネクト、HP Insightソフトウェア、共有SANストレージ(HP StorageWorks EVA4400)といった製品群とHP Factory Expressサービス、インストレーションサービスを包括したITインフラのアプライアンス製品となる。HP BladeSystem c-Classを中核としたITインフラの統合化および自動化を実現することで、理想の次世代データセンターを具現化するという。用途としては、社内ITの統合インフラ、プロバイダのサービスインフラ、自動化された開発・検証環境を想定する。
またHPでは、「HP BladeSystem Matrix」でのプロビジョニングの迅速化を支援するため、自動化のソフトウェアであるHP Insight Orchestrationで利用可能なテンプレートを提供する。このテンプレートを適用することで、標準構成に合わせて内部設定からOSのインストールまでを自動化することが可能だ。今後はISVとの連携を進め、各種アプリケーションの利用環境にも対応できるテンプレートを順次提供する予定とのこと。HP BladeSystem Matrixの最小構成価格は税込12,658,800円〜で出荷開始は8月下旬。構成内容はHP BladeSystem c7000エンクロージャーとインターコネクトのパッケージ、HP Insightソフトウェア製品群のパッケージ、HP StorageWorks EVA4400(共有SANストレージ)、HP ProLiant BL460c G6(管理サーバ)となる。サーバリソースには、HP ProLiant BLシリーズやHP Integrity BLシリーズを利用可能。別途、工場インテグレーションサービスおよび管理環境の設定サービスが必要となる。
あわせて提供を開始したVMwareの最新仮想化ソフトウェア製品「VMware vSpher 4」は6つのエディションすべてをラインアップする。最新版では、中規模企業および大規模企業向けのエディションとして「VMware vSphere Standard」「VMware vSphere Advanced」「VMware vSphere Enterprise」「VMware vSphere Enterprise Plus」、小規模企業向けエディションとして「VMware vSphere Essentials」「VMware vSphere Essentials Plus」の計6エディションとなる。大規模企業向けの「VMware vSphere Enterprise Plus」と「VMware vSphere Enterprise」については、日本HPの管理ソフトウェア製品群「HP ICE」がバンドルされる。
エントリーディスクアレイ製品の新モデル「MSA2300」は、従来モデルの「MSA2012」に比べて、基本スペックを強化するとともに、直感的に操作できる日本語対応GUIを搭載し、使いやすさの向上を図った。MSA2000専用3.5インチディスクドライブ使用モデル「MSA2312」とHP ProLiantサーバと共通の2.5インチディスクドライブ使用モデル「MSA2324」の2機種6モデルを投入し、それぞれに高速4Gbps対応ファイバーチャンネル(FC)接続モデル、iSCSI接続対応モデル、3Gbps対応Serial Attached SCSI(SAS)接続モデルをラインアップする。
6コアAMD Opteronプロセッサを搭載した「HP ProLiantサーバG6」は7シリーズ(DL165、DL385、DL585、DL785、BL465c、BL495c、BL685c)がリリースされる。「6コアAMD Opteronプロセッサ」は、クアッドコアのサイズで6コアの性能を実現するプロセッサとなる。
《冨岡晶》
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