デル、効率性を高める仮想化ソリューション/サーバ/ストレージ新製品を発表
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短期間にモジュール単位で提供が可能な仮想化ソリューションサービスと、サーバ、ストレージの新製品により、仮想環境と物理環境を含めたIT環境の計画、導入、および運営管理を効率化するためのもので、エンタープライズ・コンピューティングの「仮想化」と「ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)」にともなうコストと複雑さを解消することを目的とした製品群となる。あらたに発売されるのは、タワー型サーバ「Dell PowerEdge T710」、ネットワークストレージ「Dell PowerVault NX3000」の2製品。タワー型サーバ「Dell PowerEdge T410」、ラック型サーバ「Dell PowerEdge R410」、iSCSI SAN「Dell EqualLogic PS4000」の3製品はすでに出荷が開始されている。
デルは、新しい仮想化の導入に対し、柔軟かつ必要な部分だけを選択可能な、仮想化コンサルティング・サービスを提供する。Dell ProConsultサービスは、デル社内のIT環境構築と数多くの導入経験に従ったアーキテクチャーを利用し、短期間に効果を発揮するコンサルティングを行う内容。また、データセンターを全体最適化するため、ITインフラストラクチャーの計画、管理、および運用コストを削減することを目指したコンサルティングの選択肢を用意する。組織の規模に応じて、大企業の仮想化のための構成と、中小規模企業での仮想化のための構成の2種類を用意しているとのこと。また、 組織の規模に関係なく、最新の仮想化ソフトウェア・ソリューションの導入を支援するため、37機種のDell PowerEdgeサーバのプラットフォームすべてにわたってVMware vSphere 4に対応している。VMware vSphere 4を通じ、規模の大小を問わず、すべてのデータセンターを社内の専用クラウドに変換することが可能となる。
デルのEqualLogic Auto-Snapshot ManagerとVMware Editionバージョン2.0の組み合わせは、自動化、およびVMware vSphere 4との統合によりデータの保護とリカバリーをシンプル化する。これによって「常時オンのIT」が実現し、アプリケーションのダウンタイムや、同一の脆弱性の下で管理されているデータが減少し、ディザスタ・リカバリーのコストを削減する。Dell EqualLogicは、VMware vStorage APIsをサポートし、VMwareプラットフォームと統合され、VMware vCenter Site Recovery Manager向けのディザスタ・リカバリーサポートを可能とし、VMware vSphere 4向けのEqualLogic Multipathing Extension Moduleの性能を向上させる。
中小規模企業の限られたITリソースのなかで効率的にITの導入を実現するため、デルはストレージソリューションとiSCSI SANソリューションのトップベンダーとして、中小規模向けの製品ラインナップを拡充する。ストレージの新製品Dell EqualLogic PS4000シリーズとDell PowerVault NX3000は、中小規模企業やリモート・オフィスが直面しているストレージへの要求に対応する。Dell EqualLogic PS4000シリーズにはエンタープライズ・クラスのストレージ仮想化とシン・プロビジョニング、および管理機能が搭載され、既存のDell EqualLogic製品ともシームレスに統合可能。Dell EqualLogic PS4000シリーズは、仮想化サーバとの連携、ストレージ統合、データ保護とディザスタ・リカバリーに最適な設計がなされているという。
Dell PowerEdge R410をHPC向けサーバとしてラインナップに追加することにより、ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)に対応する製品を拡充している。デルは、公共および民間分野のHPCおよび技術コンピューティング環境向けに、機能と性能のバランスが取れた、強力・コンパクト・静粛なラック型サーバとして提供するとしている。
価格はタワー型サーバの「Dell PowerEdge T410」が112,875円(税込)〜。ラック型サーバの「Dell PowerEdge R410」が126,000円(税込)〜。iSCSI SANの「Dell EqualLogic PS4000」が2,730,000円〜。7月1日には、タワー型サーバの「Dell PowerEdge T710」、7月上旬には、ネットワークストレージの「Dell PowerVault NX3000」が出荷開始となる。いずれも価格は未定。
《池本淳》
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