子どもに悪影響を与えるテレビ番組、「あると思う」が80%超え
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調査によると、未成年の子どもに悪影響を与えるテレビ番組が「あると思う」と答えた人は80.9%にのぼり、悪影響を与えるテレビ番組の存在を危惧する人が多かった。
子どもの頃、大人から見ないように言われたテレビ番組が「ある」とした回答者は全体の39.2%。年代があがるほどその比率は増え、40代では半数以上が該当した。そのうち、見ないように言われた番組を「見たいと思った」のは80.3%。8割以上が見たいのに見せてくれなかった経験を持っているようだ。
では、見ないように言われた番組を今振り返ってみてどう思うかを聞くと「悪影響を与えていたと思う」が49.1%、「悪影響を与えていたとは思わない」が50.9%と意見が二分した。現在と比較すると悪影響を懸念する声は少なかったように見受けられた。
一方、インターネットは子どもに悪影響を与えると思うかについては、「悪影響ではないと思う(10.2%)」と「条件付で悪影響ではないと思う(23.3%)」を合わせた33.5%が「悪影響を与えない」と考え、「悪影響を与えると思う(31.0%)」と「条件付で悪影響を与えると思う(35.5%)」を合わせた66.5%が「悪影響だ」との意見を示した。
その理由をそれぞれ自由回答してもらうと、「悪影響だと思わない」派からは、フィルタリングや時間制限、リテラシーの理解を条件とすれば悪影響ではないとするものが多く、インターネットそのものよりも管理する側の教育やしつけを問う意見が多かった。また、必要な情報を簡単に調べられるという情報源としての利便性や、それらを選別していく判断力を養う重要性を指摘する声もあった。
「悪影響を与えている」派からは、主に有害サイトや個人情報の流出、誹謗中傷の未規制や情報の真偽が不明であること、匿名性などが問題視されたほか、人付き合い、本離れや視力・体力低下、想像力低下などへの影響も懸念された。
特に、過剰な情報の取捨選択を求められる状況で、子どもにはまだ充分な判断能力が備わっていないことによる影響を危惧する声が多く、周囲にインターネットをきちんと理解し、危険性も踏まえた利用方法を指導できる大人がいるとは限らないなど管理体制の不備を指摘する声も多くみられた。
《織本幸介》
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