「マイケルは生きている!証拠はこちら!」…どうみても典型的スパムです 〜 シマンテック調べ
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それによると、6月のスパムメール(迷惑メール)の水準は全世界で配信された電子メール全体の約90%となった。世界中にショックを与えたマイケル・ジャクソンの訃報スパムなどが目立ったものの、大きな増加はなかったという。また、引き続き画像スパムのメールが多かった。
マイケル・ジャクソンの訃報を利用したスパムとしては「ポップの王様マイケル・ジャクソン追悼(Remembering Michael Jackson - the King of Pop; Transformers)」「誰がマイケルを殺したのか?(Who killed Michael Jackson?)」「ジャクソンはまだ生きている:証拠はこちら(Jackson is still alive: proof)」といったタイトルのメールが出現した。きわめて典型的なスパムのタイトル手法だが、この魅力に抗える人は少ないだろう。内容についても、「チケット業者を名乗り、個人情報を手に入れようとする」「偽の写真URLを用意し、リンクをクリックさせようとする」「マイケルの新曲のMP3ファイルと偽って、ウイルスをZIP圧縮ファイルで送る」といったタイプが存在しているようだ。スパマーたちがこの騒ぎに目をつけるのは当然で、現時点ではスパムメール全体の約1%がマイケル関連の内容だという。ちなみにオバマ大統領が誕生した際には、就任してから100日間で大統領関連のスパムの割合が最大2%にまで達したとのこと。同様にマイケル関連の話題が注目を集める限り、今後もスパムメールが増加していくと、レポートでは結論づけており、いましばらくマイケルの名が入ったメッセージには特に警戒するよう呼びかけている。
そのほかの傾向としては、画像スパムにおいて、背景色によるブロック分け、波打つ文字列、複数色の使用により背景をぼかすなどといった幾何学的なデザインを使った画像操作が流行っているとのこと。つぶやきサービスとして人気の「Twitter」を偽り、招待状(に見せかけたフィッシングメール)を送りつける行為も流行中とのこと。
《冨岡晶》
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