BSAメンバー企業、某調査会社の違法コピーと一億円で和解 〜 従業員数100名以下企業では過去最高
エンタープライズ
その他
注目記事

一億円の和解額は、国内におけるBSAへの通報を端緒とする事案では10番目に高額なもので、従業員規模100名以下の中小企業に限れば過去最高額となるという。今回の事件は、BSAが組織内違法コピー撲滅のため開設している情報提供窓口への通報が端緒となり発覚した。2009年3月に権利者であるBSAメンバー企業が調査会社Aに対し、組織内で使用されているビジネスソフトウェアの不正利用の可能性を代理人を通して指摘。その後の調査会社Aの内部調査の過程で、Adobe IllustratorやAutoCAD、Microsoft Officeなどのソフトウェアの違法コピーが発見されたため、権利者であるアドビ システムズ、オートデスク、マイクロソフトの代理人により調査会社Aとの間で問題解決に向けた協議を重ねていた。
なお、調査会社Aはメンバー企業との和解で、ソフトウェアの違法コピーを行わないことを約束した他、社員による違法コピーや利用防止に向けた、教育、指導などの徹底を約束し、すでにソフトウェアの利用状況改善に着手しているとのこと。
BSA日本担当事務局長の松尾早苗氏は「中堅・中小企業で、和解額規模のこれほど大きな著作権侵害がなされていたことに非常に驚いています。BSAへの通報は、2003年から2008年の間に約3倍増となる544件へと急激な増加を見せており、そのうち75%が従業員規模100名以下の中小企業での不正を告発するものでした。世界的な景気低迷が続く中BSAでは、経費節減を理由とした組織内での違法コピーが増加しないよう、不正防止を呼びかけていきます」とのコメントを寄せている。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/
関連リンク
関連ニュース
-
違法コピーの通報件数、過去最多ペースの275件に 〜 BSA調べ
エンタープライズ -
ACCS、全国の知事と政令市の市長にソフトウェア管理の徹底を要請
エンタープライズ -
アイドック、PDFを限定配布できるASPサービス「Keyringドキュメント認証」を提供開始
エンタープライズ -
2008年の日本の違法コピー率は21%、損害額は約1700億円 〜 BSA調べ
エンタープライズ -
ACCSなど、上海市において正規版ソフト利用の企業表彰キャンペーンを開始
エンタープライズ -
Googleブック検索、日本でも本格化 〜 すでに相当量の国内書籍が検索・閲覧可能に
ブロードバンド -
違法コピーの代償は総額約2,400万円! 〜 大阪府所在の某公益法人
エンタープライズ -
BSA、体験談などをまとめた情報サイト「違法告発.com(145982.com)」を公開
エンタープライズ -
はてなと任天堂が無料DSiウェアで協業——その狙いと問題点は?
ブロードバンド -
マイクロソフト、偽造ソフトの国際的な販売網を、日本を含む世界各国で提訴
エンタープライズ -
NTTデータ、米BayTSPにネット上のコンテンツモニタリングサービスを提供〜著作権侵害の監視などに応用
エンタープライズ -
ニコ動、MADを含む既存・新規著作権侵害動画を削除することで権利団体と合意
ブロードバンド -
アンパンマンデジタルLLP設立——フレーベル館、日テレ他が共同出資
ブロードバンド -
【総務省】P2P等の帯域制御に関する運用ガイドラインを公表
ブロードバンド -
ACCSら、ファイル共有ソフト対策の協議会設立
ブロードバンド